同僚の女性が「ビスコ」の箱を目の前で開けたら、中にドラえもんの塗り絵があるのが見えましたが、ただの塗り絵ではなく、スマホアプリに使われるものでした。
「色を塗って(塗らなくてもいいが、塗った方がよい)専用のアプリで見ると、3Dで表示され動く」という触れ込みです。
まだ食べかけの、人の箱ですし、手作業で色を塗るのは無精な私としては億劫なのでパソコンで塗り絵をすることにしました。
そう、グリコの製品を買わなくてもwebからダウンロードできるのです。無理矢理買わせるのではないところが親切です。(でも、見つかるかなぁ。) ここにあります。
江崎グリコとしては、商品を買ってもらいたいのだが、「塗り絵ほしさに買うようなことをさせるな」と批判されるのを警戒して、ちょっと分かりにくいところに公開をしているのかも知れません。
さて、無料の専用アプリをスマホ(もちろん、iPhoneにもAndoroidにも対応)ダウンロードして、この塗り絵にカメラを向けるとこんな風に3Dで見えちゃいます。
私はパソコンで完全に「塗りつぶし」てしまいましたが、色鉛筆などを使えばそのタッチが3Dのドラえもんの着色に反映されます。
このように後ろ姿も見られますし、上下方向に角度を付けることもできます。
そして、画面に触れるとドラえもんが動きます。
どこでもドアが開いて…塗り絵では元々開いていましたが、ドアの向こうに入って行きます。
こちらに振り返りました。
どんな風にしてこんなことを実現しているのか、考えてみました。
1 塗り絵にスマホのカメラを向けると、事前に登録された絵であるかどうかを確認する。鍵となるのは左側の後ろ姿(他の絵でも共通してある)と、絵の四隅の「」のようなマーク。
2 登録された絵の1枚だと認識すると、そのうちのどれかをさらに認識する。OCRみたいな感じ。
3 登録された絵の各箇所の色やタッチを読み込む。斜めからの撮影でも四隅の「」を参考にアプリ内部で修正をする。
4 事前にアプリにある無色の3Dに読み込んだ色やタッチを合成し、上下左右(実は「下」はない模様)からの3D表示をしたり、動いたりする。視点についてはスマホのセンサーによりカメラの角度を認識する。
こんな感じではないでしょうか。
アプリはこちらからダウンロードできます。
http://web.glico.jp/dr2014/cp/g-nurie/
iPhone用 そして Android用 の両方があります。
冒頭の絵も含め、着色したものを用意しました。プリントアウトしなくても、ディスプレーに表示してスマホで読み込めば、3D表示ができます。
本来は水平に置かれた塗り絵を上から撮影した角度を「基準」とアプリは捕らえ、スマホを垂直に立てたとき、3D画像は水平方向から見ているように設計されています。
垂直なディスプレーを水平方向から撮影すると、3D画像はカメラの角度がそのままだと上から見た映像になってしまいます。水平方向からの映像はカメラを下から見上げるようにしないと駄目です。
従って、できればノートパソコンのディスプレーに上のリンク先の映像を映し出して、ディスプレーはできるだけ水平にして、上から撮影する、というのがいいかも知れません。
今回のグリコのドラえもんアプリはもう一つ。「3D空き地ジオラマ」です。「グリコのおまけ」となっているドラえもん等のフィギュアを小さな箱(指定されたもの)の上に載せると、やはりスマホのスクリーンで3D+音声付きで鑑賞できます。
ちゃんとしたフィギュアでなくても、やはりこちらもダウンロードできます。(こちらはすでに着色済み)
さて、この2つの3Dの遊びはスマホのAR機能を生かしたもので、なかなか面白いと思います。また、対象の商品をかならずしも購入しなくても楽しめるという配慮もあります。
ただ、長い視点で見たとき、子どもたちがこういうものをおもちゃとして育っていくのが果たしていいことなのかどうか、私は懐疑的です。
やっぱり直接手に触れて、暖かみや痛みを感じることが必要なのではないかと思うのです。ゲーム機の「バーチャル・リアリティ」の悪い影響と思われる行動、時には犯罪まで引き起こされることも起きていますが、それ以上に、現実と架空とが混在しているARの世界に小さな時からのめり込んでしまうことが、その子どもたちの将来にどんな影響を与えるのでしょう。複雑な気持ちになります。
2014年07月28日
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