
当然、視覚障害者は色は分かりませんし、正直なところ、視覚障害者が色が分からないことで苦労をしていることはあまり考えたことがありませんでした。
知っていることと言えば、信号機の色が分からないので、音声による案内などがありますが、それ以外で色が分からないことによる苦労をしているとは、正直なところ思ってもいませんでした。
例えば「青い」空が分からなくても、特に困らないのではないかと、無意識に捕らえていたと思います。
番組を途中から見たのですが、出演していた女性の「左右の色が違う靴下をはいていたことに後で気づきました」、「いつも同じ色の服を着ているわけにはいかない」という発言を聞いて、「なるほど」と思いました。ご本人は色の判別ができなくても、目の見える人にとっては、その視覚障害者の服装に違和感を感じ、ひいてはその視覚障害者の人物そのものを誤解することも少なくないでしょう。
視覚障害者も「色」そのものは見えなくても、「色」のイメージはあるそうです。したがって、「こんなイメージの服を着たい」と思うそうですが、なかなか困難です。
そこで冒頭のテレビ画面のような、色のイメージ(色相環でしたっけ)を使って次のようなタグを考えた人がいるそうです。

色相環との対応を覚えていれば、色を「触れて分かる」わけです。これを服のタグにしておけば、何色の服かが分かるそうです。いいアイディアです。(1枚目の写真には写っていませんが、中央部には、白・灰・黒の無彩色が加わります。)
ただし、単純な色の服には使えますが、柄があるとそれは表現できないそうです。確かに。
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