
確かに「コラボ」ではありますが、よく考えて見るとJetstarのいいところが特に述べられていません。
それどころか、LLCの短所を次々に言葉にしてしまいます。
CMの曲名は"空に唄えば"。
ボーディングの5分前に機内で化粧、というのはさすがにCM用ですね。
「LCCは、ドリンク、フード、すべて有料。」知らない人にはどんな印象を与えるでしょう。
なぜかここだけ字幕が表示されませんが、「450円です。」と言うシーンです。
これはLCCに限りません。(幸い、私は飛行機の乾燥を感じたことがありません。)
不規則シフトの不満を、会社のCMで露わにするという話も聞いたことがありません。でも、Jetstarの社員はそれを知っていて入社するわけですし、考えようによっては、「そうやってコストを抑えているのです」と顧客にPRをしているとも取れます。
これもLCCに限らないのかも知れませんが、回転が速いだけLCCのCAはそうなのかも。
さりげなく、背後のディスプレーに「FASIO / Jetstar」と書かれていますね。
このシーンはさすがに、実際とイメージが随分と違います。こんなにCAは乗っていません。従ってサービスが悪いととるか、CAが大変と取るかは、CMを見る人次第です。もっとも、サービスなんて特にありませんから、非常時でもなければCAはいなくても同じという感じですが。
長いCMの最後は、メイキングムービーになっています。
よく見ると、慎重を期して下の方に「※この作品で描かれているシーンは、実際のフライトではありません。」と書かれています。
実際にこんな風にペイントしてあるJetstarが飛んでもいいように思いますけど。コスト削減のためには、それもできないかな。
「艱難辛苦汝を玉にす」「禍を転じて福と為す」と言いますが、LCCの欠点をここまで全面的に、前面に出して自己PRに利用してしまうとはあっぱれです。勉強になりました。