幸い私は病気がないので人間ドックや職場の健康診断で、「太り気味」以外の問題を指摘されることはほとんどありません。
透視検査(バリウム)で毎回指摘されるのは「胃にポリープ」です。再検査を指示されます。胃カメラを飲むことになるのですが、もの好きな私でもあの喉の不快感には涙が出ます。(笑) バリウムを飲むことは全く抵抗もないですし、ぐるぐると回されたりするのも平気なのですが、再検査で手間と費用がかかり、苦痛を感じ、しかもその結果「良性ですから、大丈夫です」という空しい結果(!?)を聞かされるのはうんざりします。
今回は、胃カメラでも追加料金なしで、「鼻からカメラを入れることで苦痛なしの胃カメラ(経鼻内視鏡)」を選択できる、地元の赤十字病院で人間ドックを利用することにしました。
鼻に何かを突っ込むというのは考えただけでも苦痛が想像されましたが、胃カメラに関しては鼻を通しての方が楽だと多くの人から言われたので、決意をしました。
こんな感じになります。
傾向の内視鏡に似ていますが、「オエ!」の原因となる下の付け根に接触しないのが、不快感を感じさせない理由だとのことです。納得。
どうして従来は経口だったかというと、従来のカメラは太さが9mmほどで鼻の穴を通せなかったのが、6mmにも満たない細さにすることができたからだそうです。
ただし経鼻だと鼻腔(?)を傷つけてしまう場合もありますし、当然私が不安に思っていたような痛みもあるので、となりの部屋で事前にゼリー状の麻酔を入れられます。
1 胃の洗浄を目的とする液体を飲みます。150ccくらい。うまくない。(笑)
2 麻酔の前に、赤っぽい液体を少量入れられました。喉まで流れてくると苦みあり。電動ベッドでかなり横になる。
3 ゼリー状の麻酔を入れられる。(麻酔と同時に、潤滑の機能もあるのかも。)
4 細めのカテーテルを左の鼻の穴に入れられて、大丈夫かどうか、確認。
5 細めのカテーテルを抜かれて、代わりに太めの、多分カメラと同じ太さのカテーテルを入れられて、大丈夫かどうか確認。私の場合は痛みを感じたので、右の穴に変更。こちらは大丈夫でした。全く痛みがないということではありませんが、やはり先端がちょっと痛いのですが、入れてしまえばあとは大したことは無い。
6 右の鼻の穴から経鼻内視鏡を入れることに決定。
あとは、検査室での本番となります。例の「オエ!」は全くありませんでした。もちろん食道や胃の中をカメラが入っていくのでそれなりの不快感がありますが、「苦痛」というほどのことはありません。経口内視鏡よりも細いわけですから、なおさらかも知れません。
今回見えた私のポリープはこれくらいでした。(私の胃の写真ではありません。借り物です。)
出っ張りも少なく切り取られることもありませんでした。以前は3〜4箇所あって切られました。
タイトルに「快適」と入れましたが、経口と比べると経鼻内視鏡は天と地の差で、今後も利用したいというのが率直な感想です。
私は(多分)慢性鼻炎で、また(多分)鼻の奥が狭いので、その意味での不安もありましたが大丈夫でした。隣で麻酔を受けていた女性も「風邪が治らなくて、鼻づまりで…」と話すのが聞こえていましたが、それでも事前のカテーテル挿入は問題なくできたようです。
鼻の粘膜が弱くて鼻血の出やすい人はだめかも知れません。
経鼻内視鏡について知りたければ、「経鼻内視鏡」とか「胃カメラ 鼻」で検索するとたくさん見つかります。私が上に書いたこと以上の情報(特にメリット)が読めます。
余談ですが、検査終了後の食事(麻酔後30分で食べられることになっていました。)をしているときに、女性に声をかけられました。何と行きつけの献血ルームのナースでした。この日はやはり人間ドックを受ける立場で来られていたそうです。同じ「日赤」ということで、この病院を利用しているとのこと。(きっと割引もあるのでしょう。)
でも話してみると、病院とルームとは同じ「日赤」でも別組織なのだそうで、人の行き来はないそうです。
ナースさんとお話ししながら食べた昼食のメニューです。

人間ドックに不似合いな、カロリーたっぷりの豪華な食事を出す病院もありますが、こちらの病院は違いました。(ご飯はやや多め)
レバー…嫌いなんですよね。でも、食べました。