そのきっかけは次のページを読んだことです。
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1306/24/news012.html
この記事には次のような記述があります。
ところでこのトリミング機能を使ってPDFの一部を切り抜いたとしても、ファイルの容量はまったくといっていいほど変化しない。その理由は、トリミングによって削除されたように見える範囲は、実は画面上で非表示になっているだけでデータとしては残っているからだ。
もしトリミングで非表示になっている範囲を削除したければ、「非表示情報を検索して削除」機能を利用する。これにより、相手に見せたくない部分を完全に削除し、併せてファイルサイズを劇的に小さくできる。
「ファイルの容量はまったくといっていいほど変化しない。」はAdobeの記述と同じです。ただ、私のテスト結果とは異なります。
「Adobe Acrobat XI Proを使えばトリミングした範囲のデータを削除できる」との記述もありますが、Pro版でなくてもどうにかしたいものです。
さらに、次のような記述があります。
単にトリミングをしただけだと、相手がAcrobatなどトリミングが可能なPDF編集ソフトを持っている場合、非表示範囲を復元できてしまう可能性がある。
A4・2ページで保存しファイルサイズもほとんど大きくならなかったファイルに本当にデータが残っていて、再表示が可能なのでしょうか。
何と、メニューから「トリミング」を選ぶと、非表示部分が見えます。
Adobe Readerで開けば、A4・2ページに見えますし、ファイルサイズもオリジナルとほとんど変わりません。トリミングした部分は他のページの内容と同じですから、もしもトリミングで見られても問題ありません。
それでも「A4・2ページ」にこだわる場合もあるかも知れません。PDFで「印刷」をすることにしてみます。
プレビューでも、「A4」になっています。
出来上がったファイルを開いてみます。
ファイルサイズは、295 KB (302,909 バイト)です。
残念ながら横向きですので、縦向きにします。
出来上がりました。ファイルサイズは、295 KB (302,910 バイト)です。ほとんど変わっていません。
文字部分のコピーもできますが、他に貼り付けると文字が見えません。どうやらトリミングでは文字情報は残るが、PDFへの「印刷」を行うと文字データが消失してしまうようです。
PDFファイルの1ページを分割する(1)
PDFファイルの1ページを分割する(2)
PDFファイルの1ページを分割する(3)
PDFファイルの1ページを分割する(4)