もちろん番組のオリジナルの曲ではなく、"350年前のスコットランドの曲であるとされている"ことから、スコットランド絡みで再び「マッサン」でも使ってるらしい。
(途中からスタートします。前置きを見たい場合は、スライダーで戻してください。)
たまたま今朝のNHKニュースでこの日本語の訳詞をして、一般の人も歌いやすくしたのが八木倫明さんという人だと報じられていました。
原題は"The Water Is Wide"で邦題は「悲しみの水辺」で知られていますが、「広い河の岸辺」は八木さんの付けた邦題と思われます。
八木さんの生活は実のところかなり大変なのですが、その大変さからこの曲に自分を重ねて、自身によるケーナの演奏と訳詞をしたようです。(ご本人はテレビを持っていないので、その私が見たニュース番組を見られないと、ご本人のブログに書かれています。)
Karla Bonoffの、英語の歌唱です。
彼女の場合の歌詞です。
The water is wide, I can't cross over
And neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And both shall row, my love and I
Oh, love is gentle and love is kind
The sweetes flower when first it's new
But love grows old and waxes cold
And fades away like morning dew
There is a ship and she sails the sea
She's loaded deep as deep can be
But not as deep as the love I'm in
I know not how I sink or swim
The water is wide, I can't cross over
And neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And both shall row, my love and I
And both shall row, my love and I
調べてみると、とにかく歌詞が多い。古い民謡ということでそうなってしまうのでしょう。
でも、それぞれに良い内容です。
八木倫明さんの訳詞です。
河は広く 渡れない
飛んで行く 翼もない
もしも小舟が あるならば
漕ぎ出そう ふたりで
愛の始まりは 美しく
優しく 花のよう
時の流れに 色褪せて
朝露と 消えていく
ふたりの舟は 沈みかける
愛の重さに 耐えきれず
沈み方も 泳ぎ方も
知らない このわたし
河は広く 渡れない
飛んで行く 翼もない
もしも小舟が あるならば
漕ぎ出そう ふたりで
もしも小舟が あるならば
漕ぎ出そう ふたりで
この訳詞の元にしたのがこの歌詞でしょうか。
The water is wide, I can't cross over
And neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And both shall row, my love and I
Oh love is gentle and love is kind
The sweetest flower when first it's new
But love grows old and waxes cold
And fades away like morning dew
There is a ship and she sails the sea
She's loaded deep as deep can be
But not as deep as the love I'm in
I know not how I sink or swim
The water is wide, I can't cross over
And neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And both shall row, my love and I
Give me a boat that can carry two
And both shall row, my love and I
(上の動画中では、The sweetes flowerと表示されますが、変なのでThe sweetest flowerとしました。)
冒頭で"350年前のスコットランドの曲であるとされている"としたのは、この曲が「スコットランド民謡」とされることに疑問をもって、丁寧に調べた人がいるからです。
“The Water Is Wide” はスコットランド民謡か(1)(櫻井雅人氏)
“The Water Is Wide” の元となった“O waly, waly”の2種類の歌詞も掲載されています。
あちこちの歌詞が集められたりして今の歌になっているので、一概に「スコットランド民謡」というのは避けた方がいいと思います。
とは言え、スコットランド民謡と世界中の少なからぬ人が捉えているようです。中には「ケルト人に歌い継がれてきた」などと書かれているサイトもありましたが、根拠はあるのでしょうか。
「Lullabies and Kids' Songs」としているこの動画のアップロード者の説明でも、"This traditional Scottish folk song is also available on the TwinkleTrax album..."としていますし、動画の映像は
エディンバラ北の古城で撮影されています。
歌詞はありませんが、こちらの説明はちょっと違います。
"English Lutesongs & Folk Ballads"としています。「アイルランド民謡」と記載しているサイトもあります。
ボブ・ディランやジョーン・バエズ、PPMのような人たちも歌っていますし、日本では伊東ゆかりも歌っています。
竹内まりやも歌っているらしいのですが、聞いたことがありません。
PPMが"There Is A Ship"というタイトルで歌っています。
"Lemon Tree"を思い出させるような歌詞です。
お子様向けに丁寧に歌っている例。
悪くありません。
おお、メリー・ホプキンが歌っています。
めずらしい「ふたりの小舟」というタイトルでの歌唱。伊東ゆかりです。
https://www.youtube.com/watch?v=8O1xbBfv9NE
ここで歌詞が見られます。
きりがないのですが、CMの例。