以前、温水洗浄便座を修理しましたが、問題箇所は一応動作するようになった(でも、ときどき不調)ものの、なぜか水漏れが発生してしまいました。ほんのわずかなので、バケツを置いておき、2〜3日に一遍、流せばいいのですが、それを忘れたり、不在の時間にあふれると、水浸しになってしまいます。(床には寒さ防止のために、安物ですがカーペットを敷いてあります。その下には断熱シート)
そこで、温水洗浄便座を買い換えることにしました。機種はいろいろと検討の上、「TOTO ウォシュレット KMシリーズ 瞬間式温水洗浄便座 #SC1(パステルアイボリー色) TCF712C#SC1」というのにしました。
今回もAmazonで購入。東京あたりの電気店でもっと安いのがありましたが、クレジットカードが使えて一番安かったからです。33,315円也。もちろん通常配送は無料。
価格やメーカーの選択の基準にしたのは、「リモコン」です。何となくリモコンで操作してみたかったので。(笑)
グレードは予算との関係もありますが、ほどほどの機能がほしかったので、TCF712というのにしました。
Amazonでのコメントを読むと大抵の人が「1時間で取り付けできた」という人が多いので、私は30分を目指して作業をしましたが、「急いては事をし損じる」ということで丁寧に説明書を読みながらやったら、結局1時間ほどかかりました。
いや、1時間で「ほぼ完了」ですが、大きな問題が残りました。
それは「水漏れ」です。ロータンクに繋ぐパイプの接合部、袋ナット(大)のところから、水がしたたり落ちるのです。
何度か袋ナットを増し締めしましたが、水漏れは収まりません。あまり締めすぎると接合部が壊れそうです。取り外して様子を見直すことにしました。
そこであることに気づきました。
袋ナットあたりにフィルターがあり、その前後に1つずつゴムパッキンを使う設定(消音ブッシュがある場合は、ロータンク側のパッキンは不要)になっているのですが、2つのゴムパッキンがぽろっと落ちました。
そこで心配になったのは、フィルターの内側にはちゃんとパッキンがあるのだろうか、ということです。フィルターの縁は白いプラスチック素材(固い)ですので、防水性能はありません。実はこの3つは説明書では「付属品」となっていますが、元々パイプにはめ込まれていて自分で入れたわけではないのです。
フィルター内側のパッキンの存在を確かめるためにフィルターを外そうとしましたが、ねじ山に邪魔されてなかなか抜けませんでした。多少フィルターが壊れても良いと思いながら、無理矢理引っ張り出すと、何と中にパッキンがありませんでした。ここまでに20分くらいかかりました。
ぽろっと落ちたパッキンの一方を最初に入れ、次にフィルター、その次にもう1つのパッキンを入れ、袋ナットを締め付けると水漏れは見事に収まりました。
念のためにしばらく給水管あたりをじっと見ていると、止水栓に小さなしずくが付いていました。観察していると大きくなります。
付近3つの袋ナットを増し締めしましたが、水漏れが収まりません。きれいに水を拭き取って漏水の様子を観察すると、水が漏れているのは、止水栓の先端部だと分かりました。
便座からの水漏れに対しては、バケツを置いて対処していましたが、止水栓の漏水は僅かだったのでは気づかず、実はなぜか床が濡れていて不思議に思っていました。
もうこの止水栓は25年以上使ってきたものです。中のパッキンも劣化していることが考えられます。
ということで、近くのホームセンターで購入。598円。交換も簡単に済み、トイレの水漏れは完全に無くなりました。めでたし、めでたし。
うっ、下の方に汚れ(ほこり)が…。(^_^;)
リモコンの固定は、タイルに穴を開けることができないので、両面テープを使いました。
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追記
考えてみたら、今回のウォシュレットは温水洗浄便座の代名詞でもあり、また元祖でもあります。メーカーはTOTO。便器もTOTOですっきりと揃いました。ロール紙ホルダーもTOTOです。(笑)
そのウォシュレット、完全な国産、オリジナルのアイディアだと思ったら走ではないようです。TOTOのサイト内の資料に「ウォシュレットの歴史」というのがあります。
1980年の"国産"販売のずっと前、1964年に具「ウォッシュエアシート」というものを「輸入販売」開始していました。
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n274/n274019.htmlには次のような記述があります。
「ウォシュレット」は昭和40年に米国よりTOTOが輸入を開始し、国内に初めておしりを洗浄する便座(シート)として持ち込んだものです。当時の名称は機能をそのまま表現した「ウォッシュ・エア・シート」。病院での局部疾患・手術後・妊産婦の方のための医療機器で、一般的には使う機会も少なく、快適性を話題にする商品ではありませんでした。機能はまさに「ウォッシュ=洗浄」と「エア=乾燥」のみで、価格は7万9000円。価格は今とあまり変わりませんが、当時の物価で比較すると平均月給の何倍もする高級品でした。