2015年01月25日

火にに油、ゴム印に朱肉?



 職場の若い人がを見て驚いたのは、昨年のこと。ゴム印を朱肉にポンポンと押しつけていたのでした。デジタルによる仕事が増えて、そういうことを誰も教えてくれなかったのですね。
 「ゴム印が傷みますよ」と教えてやったのですが、その若い人は異動になったので、もうゴム印が傷む心配はないと思っていたら、誰かが使っている形跡がありました。その後分かったのは、私の上司でした。(>_<)
 ゴム印が傷むのが一番の理由ですが、スタンプインクのきめ細かさに対して、朱肉のどろどろとでは、ゴム印のきめ細かさと柔らかさへの対応が異なり、きれいに押せないということは想像に難くありません。

 朱肉は半固形で、力を入れてはんこを押しつけないと陰影がきれいに付きません。従って印面が固くなければいけません。乾かさないとよごれます。でも、朱肉は落ちにくい、という利点を活かして、重要な押印に使います。
 一方、保存性は良くないようですが、色数も多く、水分が多くて軽く押せば押印できますし、押印後の仕上がりがきれいという利点を活かし、単に文字を書く代わりに使うような極めて事務的な作業に使われるのがスタンプ台(スタンプインク)です。
 そんなふうに私は理解をしています。

 従って「ゴム印と朱肉が一緒に写っている写真はないはず」と思って検索をしてみたら、実はありました。(笑) 冒頭の写真です。「かおぽん」という商品名のようです。
http://www.i-hankoya.co.jp/kaopon

 実は遙か以前に私は東急ハンズで、自分の顔を彫り込んだはんこを作ったことがあります。木(柘植?)製です。銀行印としても、実印としても使えるはずです。朱肉を使ってきれいに押せますし、朱肉を付けて傷むこともありません。
 しかし、顔を彫り込んだゴム印に朱肉を使ったら、そもそもきれいに押せないでしょうし、一番心配なのは傷むことです。ゴム印のゴムにも2種類あって朱肉を使っても大丈夫なものもあるようですが、朱肉である限りは仕上がりがきれいではいことは容易に想像できます。

速乾性の朱肉
http://blog.livedoor.jp/matu_h-0224/archives/20076364.html

★3割増しのお値段で、
耐油性のゴムで作製する事も出来ます。
 (金属・プラスチック用のスタンプ台や、朱肉をご使用の  場合は耐油ゴム製をお薦めします)
と書かれているのは
http://yamaguchigomuin.shop-pro.jp/?pid=18299706
です。これで思い出しました。ステイズオンを使ってみました。ゴム印には使いません。プラスチック消しゴムです。

 今日のテーマそのままのページがありました。
朱肉とスタンプの違いをご存知ですか?
http://www.iriemeisyodo.jp/column/inkpad-stamp.html
 ゴム印に朱肉を使うことも不適切ですが、はんこ(ゴム印でない物)にスタンプ台もだめだと書かれています。

なぜ印鑑は朱肉で捺すの?
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2007/0913/147250.htm
 さすがに多くの人が多くの観点から書いています。

 ところで、そんな「多くの人」が結構気にしないで使っていると思われるのが、「印鑑」という言葉の使い方です。

 私自身も、「印鑑=はんこ」と少し前まで思っていました。しかも印鑑の言葉の方が重々しく正式な語で、はんこは子どもでも使う俗語だとおもっていました。
 実はそうではありませんでした。
 「印鑑」は本来、印影のこと。朱肉と一緒に使うことで紙に印影を残す道具がはんこ(判子)でした。
 ただ、勝てば官軍で、今では判子のことも印鑑ということが普及してしまったようです。

------
追記

 面白いサイトがあったので、書き加えます。
朱肉の「肉」って一体・・・?
http://eternal-partners.com/contents/%E6%9C%B1%E8%82%89%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6

 改めて紹介する必要もありませんが、一応…。
http://mainichi.jp/sumamachi/news.html?cid=20141226mul00m04000800sc





 


posted by kewpie at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ガジェット
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