2015年02月23日

「せーの」

 人と息を合わせて動作をするときに私は「せーの」なのですが、世の中では「いっせーの、せ」が多いようです。

isse-no.GIF


 上の指遊びを私はしたことがありません。興味を持ったのは語源です。

 私自身は「一斉」だと思っていたのですが、フランス語説があちこちに述べられています。

http://www.hujiang.com/movie/movie/30528/

調べてみると、「せーの」の語源はフランス語のhisser(イセーと発音)にあるようです。意味は「引き上げる」。

(中略)

明治時代に政府が軍隊を作るのに、ヨーロッパ諸国の軍隊をお手本にしました。そのうち、海軍はフランス軍を手本にしたのです。フランス海軍は帆船の帆を引っ張るときに「イセー、イセー(引き上げろ、引き上げろ)」と言いながらロープを引っ張っていました。それを海軍の用語として取り入れたのです。それが一般に広まるときに、「みんなで一緒に何かをするときのことば」と解釈されて、その後「イセー、イッセー、いっせーの、せーの」と変化していったのだと考えられているようです。

(中国人が作っているサイトでしょうか。)

 語源の解明ではないが、いつから使われるようになったのかを説明しているページがあります。

http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000041429

回答(Answer)
「せーの」の語源については不明だが、参考になりそうな論文として、寿楽章子『せーの』報告書」(『国語語彙史の研究 16』p271-281 和泉書院 1996)(神奈川県図蔵)を紹介した。
「類似のかけ声として「いっせーのーで」「一二の三」などを紹介し、狂言や落語に見られる例をあげている。
その他、参考情報として『日本国語大辞典 第二版』『大辞林 第三版』『三省堂国語辞典 第二版』『新明解国語辞典 第二版』『日本俗語大辞典』に記載されている「せーの」の意味と類義語の意味を紹介した。

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回答プロセス(Answering process)
『日本国語大辞典』によると「せいのお」は感動詞として1971年-73年に初出と思われる記載あり。
複数の国語辞典に「力を合わせて物を動かすとき」「一斉に始めようとすとき」のかけ声という記述あり。
〈感嘆詞〉〈掛け声〉をキーワードに書架や《MAGAZINEPLUS》にあたるが、該当する記述なし。
《Google》を〈せえの & かけ声〉で検索したところ、《ことば会議室》というページに、寿楽章子「『せーの』報告書」(『国語語彙史の研究 16』p271-281 和泉書院 1996)の紹介あり。埼玉県図所蔵なし。神奈川県図より借用し、語源は不明だが、類似の掛け声や狂言・落語に見られる例の記述を確認する。


 語源とは別に、いろいろなバージョンとその特性について述べられているページ。
http://www.jp-sji.org/jp/contents/beauty/list_06.php

第110回 力を合わせる時の掛け声1
 今、あなたは引越し作業の真っ最中です。家族や友人と力を合わせて段ボール箱を運んだり、棚を動かしたりしています。あなたはどんな掛け声を掛けますか?「いちにのさん」?「せーのっ」?「いっせーのーせっ」?私は相手が使う言い方に合わせてどれも使っていますが、68歳の母は、「最近、テレビのアナウンサーが『いっせーのーせっ』なんて言うのよ」と嘆いています。母は、「いちにのさん」しか使わないと言います。職場で聞いてみたところ、先ほど挙げた3つを使う人が多かったのですが、二人で物を持ち上げるような場合は「せーのっ」と、短い言い方でもタイミングが計れますが、10人ぐらいになると、「いっせーのーせっ」ぐらい時間を掛けないと、皆のタイミングがなかなか合わないということがあります。「せーのっ」「いっせーのーせっ」のどちらも使うと言う人は、このような状況の違いで使い分けることがあるようです。(こ)

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第111回 力を合わせる時の掛け声2
 職場で聞いてみた際の、少数意見をご紹介します。まず、「いっせーのーでっ」を使うと答えたのは鳥取(米子)出身者です。ネットで調べてみると、北海道、長野、静岡(浜松)などでも使われている例が見つかりました。この言い方をする人たちからすると、「いっせーのーせっ」では最後に力が入らない感じがするそうです。確かに、「で」の音には破裂音の[d]が使われているので、「せ」の摩擦音[s]に比べると、力強い音が出ます。また、この「で」は、「『いっせーのー』と言ったら」と同じなのではないかという意見がありました。「いっせーのーで、持ち上げるよ」の後半を省略して「いっせーのーでっ」なのではないかと。残念ながら「いっせーのーせっ」の場合、このような理に適った説明が思いつきません。(こ)

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第112回 力を合わせる時の掛け声3
 もうひとつ少数意見を。「さんのーがーはい」と言ったのは福岡出身者です。「いっせーのーせっ」とあまりにも違うので、びっくりしました。この「さん」は「3」のことだそうです。そう言えば、皆で歌を歌い始めるときにも「さんはいっ」と言いますね。今治出身の友達が「いっせーのーさんはいっ」と言っていたというスタッフもいました。ずいぶん長い掛け声ですね。「いっ/せー/のー/さん/はいっ」で、5音節。のんびりした土地なんでしょうか。「いっ/せー/のー/せっ」「いっ/せー/のー/でっ」「さん/のー/がー/はい」は、いずれも4音節です。「いち/にー/のー/さん」は4音節ですが、「いち/にの/さん」だと3音節です。「せー/のっ」は2音節。掛け声にもいろいろな長さがありますね。(こ)
k

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追記
 2015年4月19日、NHK総合で放送の「ダーウィンが来た」の中のナレーション(和久田アナ)は、ペンギンの声として「せーの」と、少なくとも2回言っていました。
 NHKとしては「せーの」なのでしょうか。


posted by kewpie at 08:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 言語・文字
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