何年くらい前からか、全く覚えていませんが、ハガキのくせに2枚または3枚からなっているものを見たときには、これは「ずるい」と思いました。しかし、そういう「ハガキ」を多数見かけるのは郵政省(今は日本郵便?)も認めているからでしょう。
ただ、ちょっと不思議に思ってきたことがあります。献血の結果を知らせるハガキを毎月のように受け取るのですが、「郵便はがき」の文字が表に印刷してなくて、丸穴に合わせて2枚目に印刷された(郵)(便)(は)(が)(き)の文字が見える構造になっています。
たまたま今日受け取った、DMのハガキはPOST CARDの文字が2枚目に印字され、1枚目のサイズの小さい部分から覗いて見える構造です。
調べてみたら、この疑問、そして全面(実は「全面」ではない)貼り付けタイプの私製はがきについて詳細な説明をしているサイトがありました。
メールシーラー推進プロジェクト
そもそも今回話題にしているタイプの私製はがきは「圧着はがき」と呼ばれるようです。
一番分かりにくく、かつ、分かってみると興味深かったのは
http://www.mailsealer.com/presscard/fold.html
の「外三つ折り(Z折り)」に書かれている
但し、はがき本体Aのみで最低2g以上になる重さの用紙を使用するとはがき全体で最低でも6gになり、6gに対して±0gになる用紙を選別することは現実的に不可能である。
の部分です。(正直なところ、もう少し分かりやすい表現ができないかと思いますが。)
よく前後を読めば分かるのですが、これは郵便法の「はがき」の重さの規定を知れば分かります。
重さ 2g〜 6g
http://www.mailsealer.com/presscard/use.html
はがき本体が2g以上で、表貼り付け面と裏貼り付け面がそれぞれ2g以下ならば、この重さの規定に納めることは簡単です。しかし、実際には、3枚の紙は別々の物を貼り付けるのではなく、1枚の紙を折って貼り付けた形にするので、単純に3つ折りにした場合は3枚の重さは同じになります。
1枚当たりが2gならば3枚分で6g。最低2g、最高6gの規定に対して全くの余裕がありません。そういう用紙を探すのは測定誤差なども考えると困難というわけです。
そこで、対策として表の貼り付け面に穴を開けるかカットすることで、2g〜6gの範囲に(僅かですが)余裕を持って納められるというわけです。
その他にも、3枚分を広げたときに宛名を含めた面だけに印刷するか、反対面まで印刷をするのかでコストが変わること、全面的に貼り付けないと「封書」扱いになることなども知りました。
今度この手のはがき・封書を受け取ったら、どんな印刷などをしているのかを観察してみたいと思います。
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追記
重さを計ってみました。

