「開く」に人の図形がありますが、これだけで印象が随分と違います。
人が扉の間にいるデザインなので、「挟まっている人を助けたい」という気持ちにさせます。
文字が無くても(いや、むしろ「読んで」しまうことで、一瞬とは言え時間がかかってしまう文字がないことで)、また抽象的な図形で一瞬考えさせることで理解に時間がかかってしまう今までのデザインと比べ、反射的な行動を引き起こさせるような気がします。
分かりにくいデザイン。
ただし、実はこれはエレベーターのボタンではありません。(笑)
役に立つのは緑色で着色したもの。
着色していなければこんな感じですので、色の効果はあります。
さらに文字があれば理解を助けますが、「読んで理解する」ので時間がかかると思われます。
色・文字・サイズの三拍子で理解を助けたもの。
今回見たボタンに緑色の着色をしてみます。
「開く/ひらく」の文字はありませんが、分かりやすいのではないでしょうか。
人の形を含むマークのボタンも、見つかります。
さすがにユニバーサルデザインのサイトだけあります。ただし、赤い着色は、緑と赤の配色上はきれいですが「緊急性」を感じてしまうので、黒の方がいいのではないかと思います。また開くボタンも、「緑の線」で描いているので面積が狭いので、やはり緑の背景色にした方が方がいいのではないかと思う次第です。

より直感的に押しやすくなったと思います。
こんなデザインをした人もいます。
作者は「とっさの時に間違わないようにするという目的から黄色のアイコンにした。」と述べていますが、私の考えでは黄色は適当ではないように思います。
こちらは着色のない下書き状態ですが、なかなか良いデザインだと思います。
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エレベーターの開閉ボタン(1)
エレベーターの開閉ボタン(2)
エレベーターの開閉ボタン(3) (今回の記事)
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