訪問したのは2月20日ですが、写真の枚数が多いので2月21日の投稿としています。
学びの森(富岡町文化交流センター学びの森)です。立派な建物で、もちろん避難所として使われたそうです。ただし、当時でも視聴覚室は放射線が強くて立入禁止。
この日は燻蒸中とやらで、入れませんでした。
「0.556μGy/h」という表示でした。「μGy/h≒μSv/h(マイクログレイ/時間≒マイクロシーベルト/時間)」と考えて良いようです。
http://iwaki-city-nousui.jp/monitoring/img/monitor_iwaki_gouchou_20131112.pdf
すぐ隣にある立派な造りの町役場。
広大な田畑が除染のため、表土を取り除かれている。
あまりにきれいなので、知らなければ広大な住宅の造成地のように見えるかも知れない。
不気味な白い大地。
中心街でしょうか。信号は点いていますが、町民は全くいません。
こういう光景を写真では何度か見ましたが、実際のその場に行くとその不気味さを実感します。(このころから雨がさらに強まって遠くが霞んでいます。)
泥棒除けの様々な手段を講じているようですが、効き目は疑問です。
すでに貴重品は持ち出しているでしょうが、人の住んでいない建物は雨漏りなどの対処が出来なかったり、ネズミなどがはびこったりと内部が傷んでいる可能性が高いようです。

校内で生活する人間も、訪問する人もほとんどいないはずなのですが、「○○部全国大会出場」という表示が出されていました。
バドミントンの桃田 賢斗はこの富岡高校の卒業だそうです。
この校庭に、卒業生や先生が月に1回集まっているというテレビ番組を見た覚えがあります。
日本中で、ここしかやっていない作業です。
除染は土を取り除くだけの場合と、持ち主の希望で、建物を取り壊して建物も含めた除染をする場合とがあるそうです。
よく写っていませんが、看板には「通行制限中|この先 帰還困難区域につき通行止め」と書かれているようです。
右には監視カメラが見えます。
道路一本隔てて、こうやってこの先何年も立ち入れない地域と徐々に帰還し徐々に住むことを認められる地域が分けられています。住めるようになると言っても、安心して住めるわけではありません。
1μSv/hに近づいています。

桜並木。
この写真ではよく分かりませんが、幹の色や様子が位置(高さ)によって違うとのこと。桜の木も地面に近い部分が汚染濃度が高い可能性があり、下から特定の高さまでは除染をするためだそうです。
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