さらにそのフォントの「何となく」の中で、DynaFontの使い分けについて調べてみました。
MSゴシックで表示されるように設定したテキストエディターでいわゆる全角・半角で比較のための文字を用意します。

全角が半角の幅の2倍になっていることが分かります。(半角では「ダ」を「ダ」ではなく「タ」にしました。)
さて、ダイナフォントを使って「平成ゴシックW7」を、「DF」「DFP」「DFG」の3種類でワード上に表示してみました。
今回知りたかったのは、「DFG」です。「DFP」の方はProportionalと理解し、MS明朝/MSP明朝などの使い分けで慣れているつもりだったからです。
意外だったのは、DFPの全角の文字幅が、DFの全角の文字幅と同じであることです。しかも半角において、DFPが「ちょっとだけ」幅があるようなのです。
Proportionalでは、大抵、等幅フォントよりもちょっぴり文字幅を狭くしてくれると思っていましたが、DynaFontに関してはその考えは当てはまらないようす。
さらに、今回知ったのは、DFGの全角が、半角に近いくらいの幅しかないことです。観察をしてみると半角カナと全角カナでは幅の違いが感じられますが、アルファベットや数字では、全角・半角の違いがないように見えます。
つまり、Dynafontの設計思想として、アルファベットや数字に関しては全角・半角の表示上の違いを無くすことで、等幅フォントで数字やアルファベットを使ったときの(文字通り)間の抜けた違和感を無くしているのかも知れません。
気をつけなくてはいけないこととして、DFGで打ち込まれた文字列をテキストとして取り出した場合、全角・半角が統一感なく使われている可能性があるということです。例えば、「1,000円」が「1、000円」というようなテキストが得られてしまう場合がある、ということです。
なお、MSゴシックでもDF平成ゴシックW7でも、半角が全角の半分よりも若干幅広く表示されているので、一太郎で表示してみました。
さすがに日本語ワープロの老舗であるだけに、「全角」「半角」の言葉をそのまま反映して、全角=半角×2という文字幅での表示となっています。
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