
最近話題になっているのは、年賀状で"A HAPPY NEW YEAR"は変なので、"A"を付けず、"HAPPY NEW YEAR"にすべき、というものです。
これについては急速にその情報が広がって、"A HAPPY NEW YEAR"はほとんど見かけなくなってしまいました。
http://yubin-nenga.jp/
のデータでも"A"の付いているものは冒頭のものだけのようです。これは"A"がなくなってしまうと、富士山とダブらせるという「遊び」がなくなってしまいます。
しかし、私自身の理解は、"I wish you a merry Chirstmas and a happy new year."と言うときには、"a"を入れて良いのだが、"Happy new year."という挨拶の時には入れない、というだけの理解でした。
http://quotesideas.com/wp-content/uploads/2015/11/I-wish-you-a-Merry-Christmas-and-a-Happy-new-year-cartoon.png
ちなみに、この場合でもMerry Christmasに"a"を付けない場合もあります。
http://www.joe-offer.com/folkinfo/songs/397.html
の画像です。ただし、このサイトいい加減で、楽譜の画像には"a"がないのにテキストでは、
I wish you a merry Christmas and a happy New Year
となっています。
さて、テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」で、この"A" HAPPY NEW YEARについて、「年賀状の書き方」みたいな特集で触れられ、"A"を付けない理由を(記憶が曖昧ですが)「あいさつだから」とさらっと述べていました。
"A"が不要と知らなかった2人のコメンテーターも、こんな簡単な説明で納得いったのだろうかと思いましたが、私も急いで調べたり考えてみました。
そして出た結論は「年明けの決まり切った挨拶だから」です。
「こんにちは」を、起源を辿って「こんにち(今日)は、ご機嫌いかがですか」(←本当にこれが起源かどうかは知りませんが、少なくとも「こんにちわ」ではない説明になる。)と言えば、決まり文句の挨拶でない、やや堅苦しい声かけになります。
さらに、I wish you a happy new year.は年の明ける前に「良いお年をお迎えください」というニュアンスなのではないかと思います。一方、Happy new year.は「あけましておめでとう」ではないかと。
本来は可算名詞でaのつくmorningも"Good morning."という挨拶では決してaを付けないのと同じというわけです。"It's a good morning, isn't it?"なんて言うのはOK。
すっきりしました。
ちなみに同じ番組での同じ特集で、年賀状の後にはお年玉のことをやっていました。
お年玉をポチ袋に入れるときには、札の表(顔が描かれている方)を上にして着物で言う左前になるようにして三つ折りにするのだとも言っていました。全て縁起を担いでいるということですね。
http://siritakatta-info.com/archives/1438.html
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追記
英語の新年あいさつ「A Happy New Year」は A が余計かもしれません
に丁寧な説明が書いてあります。
aが付く場合の例として、私は I wish you a merry Christmas and a happy new year.を思いつきましたが、上のページには、
Have a happy new year!(大して変わりませんが)
があります。Have happy new year!では確かに変です。