2017年06月21日

災害はおかしい?

 慣用句というのは、無意識に使えば何と言うことはないのですが、気にし始めると耳にする度にひっかかるものです。

おかしい.png

 近年、予想もしない災害が増えて、テレビなどで「いつ〜してもおかしくない危険な状況です。」などと言われることが多くなりました。
 今朝も、雨に関わってNHKのニュース番組の中で「災害がいつ起きてもおかしくありません」とアナウンサーが言っていました。

今日の天気.png


 災害が起きれば、過去だろうが未来だろうが、いつ起きても「おかしい」出来事ではないはず…などという、くだらないことをいうつもりはありません。
 「いつ〜してもおかしくない」「〜がそう言うのもおかしくない」というは、考えてみれば「今にも〜する」「〜と言う」可能性が予想外ではない、という慣用的な表現でしょう。
 定着している慣用表現ではありますが、その元となっている「おかしい」は、「変」「理解しにくい」という意味だけでなく、「いとをかし」の「趣がある」ならともかく、「滑稽で笑ってしまう」という意味合いもあります。

 「興味深い」の意味で、「それはおもしろい事故です」と言えば、受け止め側は分かっていても発言者には「言葉を選べ」と言われるでしょう。
 確かに「災害がいつ起きてもおかしくありません」は、もちろん「災害が起きておかしい」とは言っていないのですから問題はありませんが、「おかしい」という語を使わなくても同じことを表現できそうです。
 「災害がいつ起きるかも知れません」「災害が今すぐにでも起きる可能性があります」では、情報や切迫感が伝わらないのでしょうか。
 言葉の使用に関して、マスメディアは一般の人々への影響力は小さくありません。ぜひとも、誰もが気持ち良く会話や情報の伝達をできるような「ことば」の発信をしてほしいと思います。


posted by kewpie at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 言語・文字
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