2017年07月12日

心臓蘇生で骨折は当たり前!?

 救急救命士の方とお話しをする機会がありました。
 心臓マッサージについて、「5cm押す」と言われてちょっと驚きました。自分自身の胸を見て、これが5cm凹むという場面にはお目にかかったことがありませんし、試しに自分の手で押しても、せいぜい1cm程度凹むだけです。

shinpai_shinzou.png


 無理に5cm押したら、肋骨が折れるのではないか? それを救急救命士さんに尋ねてみました。
 返答は、「そうです」とのこと!
 心臓が止まっていてまもなく死んでしまうのと、たとえ肋骨が折れても心臓が動き出して息を吹き返すのとではどちらを優先すべきか、ということだそうです。
 心臓マッサージ(実は「マッサージ」ということばの優しい響きはよくないようです。胸骨圧迫、という言い方になっているようです。ターゲットは心臓ですが。)によって肋骨が折れる場合には、木の小枝が折れるような音、結構甲高い音が出るとのこと。
 例え骨折をしても、それに驚かないで胸骨圧迫をすることが必要だそうです。もちろん、一回、ボキッと折れれば、それ以上は折れないので、胸骨圧迫を続ける必要があります。
(もちろん、相手が子どもの時はそれなりに手加減が必要。)

 テレビドラマなどの胸骨圧迫の場面では、肋骨骨折(私には胸骨と肋骨の区別がつきません。)の様子が見られない、音も聞こえないので、ただ胸を押しているだけという感じで描かれます。
 正しい知識を普及させ、救われる命を救うためにも、
心臓マッサージ(胸骨圧迫)では、最初に骨折をするのを覚悟して行う
ということを多くの人々に知らせるべきだと思います。

参考:
適切な心肺蘇生は肋・胸骨の骨折を伴う。
胸骨圧迫と肋骨骨折 [CPRの基礎]
ドラマのはNG?!いざという時の正しい心臓マッサージ
心臓マッサージをすると、肋骨が折れるって本当

posted by kewpie at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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