今日は、台湾旅行に関連して台湾映画のDVDを作った(変換)という話題です。
訪問先の一つ、九份(きゅうふん/ジョウフン)は今では観光地として人々が押し寄せ、押すな押すなの状態です。
どうして観光地になっているかというと、近年では『千と千尋の神隠し』のモデルになったと言われている(ジブリは否定)ことと、その前には「非情城市」という台湾映画のロケ地になったからです。
そもそも「九份」という地名自体が、かつてこの地には九軒しか家がなく、遠くまで買い出しに行くときに九軒分(=九份)を買ってきた、というところから来たと言われています。そのくらいの山間部の急斜面にある小さな集落だったわけです。
映画「非情城市」発表時にはどこを舞台にしたのかは不明でしたが、後にそれが九份だと分かり、それから観光地として火が着いたというわけです。(現地ガイドさんの話)
かつての寒村が、金鉱山が見つかったと言うことで人が押し寄せ、金が採り尽くされるとまた寂れ、次は2回の映画の影響で観光地化されたということです。住民の意思ではなく、外の人によって振り回されている村なのです。
さらに、時代の流れにも翻弄された村や人々を描いたのが「非情城市」ということで、映画を実際に見てみようと思ったのです。
かつてはレンタルDVDもありましたが、今では店頭にありません。(こちらも栄枯盛衰。)
そこで、LD(レーザー・ディスク)を入手しました。DVDも販売されていますが、1回映画を見るだけにはちょっと高いので、安いLDにしました。
久しぶりに手にしたLD。でかいです!
忘れていたことですが、LDは片面最大1時間再生ですから、両面でも2時間。2時間を越えたものは、2枚組になります。
問題は、再生です。確か十数年使っていないLDプレーヤーがあるはず・・・と探してみたら、埃を被ってありました。再生をしてみました。
再生をして思い出しましたが、LDが作られていた頃はテレビは4:3の画面ですので、多くの映画のようにワイドサイズの映像は上下に帯が入れられています。
その他に感じたのは、画質が悪いこと。ノイズがかなり入ります。端子がだいぶ錆び付いていたのが影響したかも知れません。(もちろん磨きましたが。)ビデオテープの解像度という感じですが、ビデオの映像がぼけた印象なのに対して、LDは画像処理のシャープネスをかけ過ぎたという感じです。
それから、字幕のON/OFFはできないことも思い出しました。焼き付けです。(ON/OFFのできるLD-Gという規格は一応あり。)
これを再生したシャープのテレビでは、自動的に上下左右の帯を取り払って、画面一杯に映像を映し出してくれたのですが、今回は「見る」だけでなく、映像信号を読み取ってDVD化しようとしました。
テレビの機能はともかく、HDDレコーダーに取り込んだとき、無駄な左右の帯が入ると情報量が無駄になりますが、HDDレコーダーでは幸い4:3の映像として収録されました。
これをDVDに移してから、パソコンで編集です。
これで、上下(そして若干、左右)をクロップします。
画質は決して良くありませんが、出来上がりました。
字幕が右端に充分に寄っていないのはなぜでしょう。視線の移動を減らして、読みやすくするためでしょうか。
こんなシーンがあります。
このシーンは帰国後に見たのですが、現地でこれと同じ眺めを何枚か写真に収めていました。
山の斜面の地ですので、実は「眺め」といえばこれくらいしかないのです。でも、きれい。基隆港です。
多分、特徴のあるこの眺めから、九份が非情城市のロケ地だと知られるようになったのでしょう。
印象的な眺めですので、これをメニューの背景に使いました。
今回のDVD-Video作成には落ちがあります。
同僚に「非情城市のLDをDVDにした」という話をしたら、曰く「あ、非情城址ね。ホウ・シャオシェン監督ですね。LD持ってますよ。あ、ブルーレイもあるはず」。灯台下暗しでした。
LD販売当時に非情城市を買ったって、よっぽどの映画マニアですね。ブルーレイは多分作られていないようなので、勘違いかと思いますが、とにかく先に言ってくれていたら、今回のLD購入と編集・変換作業をしなくて済んだのに・・・。
彼は他に何を持っているのでしょう。
2017年09月01日
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