丹念な取材に基づいていると聞きましたが、確かに至る所でそのことを感じましたし、その意味での見落としもたくさんあったと思われるので、繰り返し見ることで「新しい発見」があると思われます。
そうそう。広島弁・呉弁(?)もリアルさを感じました。(本当の広島弁等を知っている人はどう思うか分かりませんが。)正直なところ、何を言っているのか聞き取れないことが多いので、字幕を表示して見ました。
実は無意識に比べてしまったのが、「君の名は。」です。
どちらも、従来の漫画・アニメーションと違い(と言っても、私はほとんど漫画・アニメは見ないので実は大して知識はありません)、リアルさがにじみ出ています。
「この世界・・・」の方が絵の描き方自体は従来の漫画・アニメに近いと思います。すずの頭の比率も大きく世幼児のようで、いかにも「漫画」です。
もしかすると、子どもの純真さを描くために他の大人と違えているのかも知れません。
明らかに、「漫画っぽい」、現実離れしていると思ったのはこの場面です。
いくら大男とは言え、この背負ったカゴの中に子ども二人が座り込んで会話をしていた、というのは不自然です。「夢」「幻想」という設定も考えられますが、その二人が将来結婚することになるのですから、「夢」ではなかったはずです。
でも、そんなことは小さな事で、作品全体を繰り返し見て、奥深くに埋め込まれたメッセージを読み取ることで作品を味わいたいと思います。
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