2016年02月20日に福島県へ行ってから、1年半ぶりに富岡町を訪れました。
訪問先の一つは、富岡二中の体育館です。
富岡二中の敷地、そして体育館に入るに当たっては正式に手続きを踏んでいます。
同行していただいた町職員の方のお話しでは、この体育館に1000人の方が避難され、ひどい混乱だったそうです。寒さを凌ぐのに毛布などなく、段ボールを探して敷いたりしたそうですが、それも足りなくて、新聞紙を寄せ集めたそうです。
前回来たときのグラウンドは草ぼうぼうの状態でした。ずっと放置されていたということではなく、土をはぎ取ることで除染をしたあとに草が伸びたのです。
今回はきれいになっていました。
しかし、放射線は十分には取り除けないのが現状で、この学校も取り壊す予定とのことです。
前回も訪れた、海岸の断崖へ。(この場所に入るにも了解を得ています。)
ここから福島第二原発が見えます。煙突のようなものが見える部分です。雨はほぼ止んでいましたが、霞んでいます。
近くの海岸で工事をしていますが、堤防を作っているのだそうです。ここにはかつて汚染土の詰まったフレコンバッグが文字通り山のように集まられていたのだそうです。今は工事のために、山奥に全部移動してあります。そういえば、あちこちを回ってもほとんど黒いフレコンバッグは見ませんでした。
逆に前回には無くて今回たくさん目に留まったのは、太陽光発電用のソーラーパネルです。もの凄い面積です。農業は諦めて、太陽光発電をしようという人(企業?)が多いようです。
前回は駅舎を完全に撤去されていた富岡駅ですが、元の位置よりも少しだけ北の位置に新しい駅舎ができていました。
実は10月21日に、常磐線が竜田駅からこの富岡まで運行区間が伸びるということで、工事の仕上げ作業中でした。試運転の電車も走っていました。
あちこちに帰還困難区域は残っています。
問題は、立入禁止の期間困難区域と道路一つ隔てて帰還が可能になった地区の境界です。
必ず「線引き」が行われますが、これは帰還の線引きであるだけでなく、そこに住む人、住めない人の心の線引きを引き起こしているとのことです。
あの事故さえ無ければ、こんなことは無かったはずです。
前回と比べて、だいぶ「きれいに整ってきた」という印象ですが、そこに暮らす人の姿を見かけることはありませんでした。帰還した人はいるのですが、わずかなのです。
2017年10月07日
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