
しかし、TMPGEnc DVD Author6では右上がりのイタリックにすることができることが分かりました。(ひょっとするとそれ以前のバージョンでもできたのかも知れませんが、すでに6にしてしまったので確かめられません。)
まず、最初の状態です。
イタリックを指定してみます。
右下がりのイタリックです。今までの私ならこれで終わり。
しかし、設定ウインドウをよく見ると、「文字の傾斜 0%」という設定があります。
「I」を押しておくことで、0%だけはデフォルトの傾きになりますが、この数値を増やしていくと、角度が変わってきます。
この場合、+側に増加させると右下がりの角度が急になります。そこで、−値を入れてみました。
右上がりのイタリックになりました!
タグによるイタリックを指定している場合でも、この数値指定は有効です。
下のスクリーンショットでは、前半は正体で、「諦めるな…」という後半がタグによりイタリック指定をしてあります。
文字の傾斜に−30%の指定をしてみます。
タグによりイタリック指定をしてある部分のみが右上がりになりました。
+値を入れてみます。
右下がりになりました。10%だけですので、僅かな傾きです。
試しに大きな数値を入れてみました。
さらに200%というような大きな数値も入れられることが分かりましたが、実用的ではありません。
以上、めでたくも縦書き字幕で右上がりのイタリック指定ができたという、自分のための備忘録でした。
スクリーンショットは撮りませんでしたが、以上のイタリックの傾斜角設定は、イタリックの指定をできないメイリオ(正しくは、「指定できない」のではなく、「指定をしても2バイト文字には斜体のデータを持っていない」)でも有効です。
つまり、TMPGEnc DVD Author6では、イタリックをWindowsのイタリック指定に頼っているのではなく、正体を基準に内部でグラフィック的な処理をしているためと思われます。
DVD-VIDEOでは、字幕は画像データとして内蔵されるので、TMPGEnc DVD Author6がイタリックを画像データとして処理をしてくれるのですから、再生時にも当然右上がりのイタリックになります。
知識を持たないのですが、BDではどうなのでしょう。BDの字幕データはグラフィックデータとして内蔵されているのか、テキストデータとして内蔵されていて再生時に文字を描いているのか…。BDでの縦書き字幕は右下がりなのか、否か…。後で確かめることにします。
なお、イタリック表示のできないメイリオでもグラフィック的な加工をすれば、当然右上がりにもできますが、それをHTMLで行う方法を記述したページを見つけました。
→ メイリオで斜体を実装