多発性骨髄腫の治療を受けていた80代の女性が血液製剤の輸血を通じてE型肝炎ウイルスに感染し、約100日後に劇症肝炎で死亡していたことが31日、分かった。日赤が厚生労働省の有識者会議で報告した。輸血でE型肝炎ウイルスに感染し、死亡したケースは海外でも例がないとしている。画像とも:https://this.kiji.is/331400140013519969
日赤によると、女性は昨年7月に輸血を受け、10月には肝機能の数値が悪化したため、抗がん剤投与が中止された。いったん快方に向かったことで抗がん剤治療が再開されると、容体が悪化。11月に亡くなった。抗がん剤による肝機能低下にウイルス感染が加わり、複合的な要因で劇症肝炎を発症したとみられる。
朝日新聞での報道
輸血でE型肝炎ウイルスに感染、80代女性死亡
2018年1月31日22時25分
血液製剤の輸血を昨年7月に受けた80代の多発性骨髄腫の女性患者がE型肝炎ウイルスに感染し、11月に劇症肝炎で死亡していた。厚生労働省の有識者会議で31日、報告された。女性は輸血を受けた後に肝機能が悪化。製剤のもとになった血液と女性の血液から同じE型肝炎ウイルスが検出された。製剤の供給元の献血者は、シカの生肉を食べたことで感染した可能性があるという。
女性は高齢だったことやそれまでの抗がん剤治療により肝機能が低下していたこともあり、劇症肝炎になったとみられる。日本赤十字社中央血液研究所の担当者は「E型肝炎が死亡に影響したことは否定できない。再発防止に努めたい」と話した。
E型肝炎は感染しても発症するのはまれで、自然に治ることが多いという。2002年から16年までに、輸血が原因でE型肝炎に感染したケースは23例。死亡事例はこれまでなかったという。
「E型肝炎」という言葉も初めて聞きましたが、「シカの生肉を食べた」なんていうことは献血をする日赤も考えていなかったのかと思います。
今後、問診に「シカの生肉を食べましたか」などという質問は加えられないにしても、それに類する質問事項が加えられるのではないでしょうか。
…と、これで今日のブログの記事を追えるつもりで、「そもそもシカの生肉を食べるなんていう人がいるのか?」と思って調べたら、出てくる出てくる。そして、E型肝炎になる可能性が警告されていました。
本当に問診で「シカの生肉を食べましたか」とシカに制限した質問だけでなく、「動物の生肉を食べましたか」を加えた方がいいのではないかと思います。
刺身まで対象にすると、献血者がいなくなってしまいますが…。