
以前、別のCDを借りたときに1枚しか借りなかったのは、これを含む他のレアなCDの予約をするためでした。
「永遠の歌声〜テレサ・テン VOL.3 日本の心を歌う」(POCH-1537/8)です。
解説書がない(だれだ! なくしたのは!)のが残念ですが、まあ、大したないようではないと思うので、諦めましょう。
1995年に定価3,883円で販売された2枚組CDですが、今はオークションで9000円台の価格が付いています。
同じシリーズでもVOL.1はずっと安く買えますし、レンタルもあります。このVOL.2とVOL.3(中国語の歌を集めたものは、限定販売のためでしょう、簡単には(つまり、高額を払わない限り)入手できないのです。
そんな中で、これを図書館で借りられました。
どうして買わないかというと、YouTubeなどでほとんど聞けるから…と思っていたからです。
しかし、実際に手にしてしっかりと曲名を見てみると40曲のうち、すぐにインターネットで聞けそうな曲はほとんどないようです。

実は収録曲目以上に予想外だったことがありました。
それは、歌唱がすばらしいということです。「歌姫」ですから上手なのは当たり前のようですが、40曲の全てが他の歌手の曲です。カバーの歌唱の場合、私はどうしても元の歌手の歌唱を思い浮かべて比較してしまうものです。そして、そのオリジナルの歌唱が基準になってしますから、カバーの歌唱は「それに以下に近づくか」ということになってしまいます。
ところが、テレサ・テンの歌唱を聴いてみると、オリジナルの歌唱を思い浮かべることなく、まるでテレサ・テン自身が初めて歌っているような、それぞれの曲の魅力を引き出す歌い方をしてくれているのです。
このシリーズの「永遠の歌声〜テレサ・テン Vol.1 オリジナル曲の全て」で初めてテレサ・テンのCDを聞いたときには予想外につまらなくて、直後にはがっかりしたのですが、今回はすぐに魅力を感じ取れました。
新しい歌唱を決して楽しむことができないテレサ・テンですが、私にとっては「新しい曲」がまだまだあります。多いに楽しませてもらおうと思います。
多くの素晴らしい歌唱を残してくれたテレサ・テンに感謝したいと思います。
別館:On Teresa Teng
テレサ・テンについて、動画を使ってまとめています。更新中です。
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