2018年03月04日

忘不了

 「忘不了」は、「忘れることはできない」という意味で、CDのタイトルは「忘れられない〜最後のレコーディング〜」となっていて、英語のアルファベットでinoubliable(やはり、「忘れられない」の意味)という文字がジャケットやレーベル面に添えられています。

51CvRO19MeL.jpg

 そう。借りました。DISCASで。

inoubliable01.jpg


 ついでに、「ゴールデン・ベスト」という2枚組も。(2セット借りないと、DISCASは送ってくれない。)

inoubliable02.jpg


 購入不可能なCDではありませんが、借りました。厳密には、旧版は販売終了で、紙ジャケット版が今は売られています。

 聞いてみると…とてもいいです。今まで聞いたのと違って、しっとりとした感じ。
 詳しいことは分かりませんが、どうやら公式に録音したものではなくて、テレサ・テンが個人的に録音しただけのもののようです。従って伴奏もない…とのことでしたが、CDを再生してみると…伴奏がある?

 Amazonのレビューを読んでみて、事情が分かりました。(太字は私)

テレサのメイド・イン・ヘヴン。忘れ難いテレサの声とスタッフの熱意・努力に感服
2008年5月20日
形式: CD|Amazonで購入
原題は「2001トウ麗君・最後録音 忘不了・inoubliable」。テレサの死後、見つかったスタジオ録音のテープに基づいて、00〜01年にかけて制作された作品。中国語の古い曲(#1〜4)、英語の曲(#5〜9)、ピアノだけを伴奏にした中国語での歌の練習(#10〜12)の3部構成。添付資料によれば、中国語の歌は89年香港での録音、英語の歌は90年パリでの録音が主のようだ。テレサの生前には発表されなかった歌声ばかり。音の状態は問題なく、何れもテレサがすぐそばにいるような瑞々しさを感じる。嬉しいことに本作は心安らぐ曲ばかり。天国からのテレサの贈り物としてこれほどふさわしい作品はない。

#1〜#9は、テレサの未完成作品に見事にコーラス、オーケストラ、ギター、ベース等をマッチさせたスタッフのテレサの歌への愛、そしてプロの仕事に感服する。#10〜#12は何れもテレサが歌い始める前に自分で曲名を述べる録音のリアルさ、素朴さが好ましい。練習でも心を込めて歌うテレサの姿が目に浮かぶようだ。テレサのパリでの生活に焦点を合わせたブックレットもいい出来だ。

果たして本当にこれが最後の未発表音源なのか、まだ未発見の録音があるのか、私には不知だが、テレサがその若すぎる晩年に残した至福の癒しの歌声を世に出した本作を私は高く評価する。


これ以上の癒しはない! スローで優しい名曲集
2015年4月15日
形式: CD|Amazonで購入
とにかく素晴らしいアルバムですね。発表して下さったご家族や関係者の方に心からお礼を申し上げたいです。最初の中国語の4曲はスローで彼女の優しさが感じられます。あとの英語の5曲も含め後からBGMを付けたそうですが、彼女の歌声とのマッチングは素晴らしく感動モノです。でも一番良いのはラスト3曲のピアノ伴奏の練習曲かもしれません。彼女の知らなかった魅力に出会えるもので、テレサファンのみならず、絶対お勧めの1枚です。


 曲順・曲名を記した方がいいですね。

1. 不了情(プーリャオチン)
2. 人面桃花(レンミェントウホァ)
3. 恨不相逢未嫁時(ヘンプーシャンフォンウェイジャースー)
4. 莫忘今宵(モウワンジンシャオ)
5. ABRAHAM,MARTIN AND JOHN
6. SMOKE GETS IN YOUR EYES
7. WHAT A WONDERFUL WORLD
8. LET IT BE ME
9. HEAVEN HELP MY HEART
10. 小窗相思(シャオチャンシャンスー)
11. 恨不相逢未嫁時(ヘンプーシャンフォンウェイジャースー)
12. 三年(サンニェン)

 旧版の曲順です。
 紙ジャケット版は次の通り。

1. SMOKE GETS IN YOUR EYES
2. WHAT A WONDERFUL WORLD
3. 莫忘今宵
4. ABRAHAM, MARTIN AND JOHN
5. 人面桃花
6. 恨不相逢未嫁時
7. 恨不相逢未嫁時 (ボーナス・トラック)
8. 三年
9. 不了情
10. 小窗相思
11. LET IT BE ME
12. HEAVEN HELP MY HEART

 随分と変えたものです。どうしてなのでしょう。私のは、「旧版」の順です。

inoubliable03.jpg


 初めて聞いたときに、しっとりとした歌唱に思わず手を止めました。最初にSMOKE GETS IN YOUR EYESではない方がいいように思います。
 ただ、どの曲もいいと思います。英語の曲の中では、LET IT BE MEが心に響きました。

 ゴールデン・ベストの方には、例のデュエット数曲も入っていますが、ちょうど借りたばかりなので新鮮みがありませんでした。



別館:On Teresa Teng
テレサ・テンについて、動画を使ってまとめています。更新中です。

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追記
 inoubliableという語について、「聞いたことのない英語だなぁ」と思いながら、ちょちょっと検索をして意味が分かったのですが、改めて丁寧に調べてみたら、英語ではなくフランス語でした。パリ在住にちなんだのでしょう。
 フランス語としてはイヌブリアブルと発音するようです。英語としてもイヌーブリアブルと同じような発音になるでしょう。




posted by kewpie at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | テレサ・テン
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