
機種名はXD-U9800。
これまでに様々な家電製品を購入・使用してきましたが、最悪のものの一つでした。
とにかく「鈍い」の一言に尽きます。ディスプレー部を開くと、ちょっと間を置いて、バックライトが点灯して、表示が現れます。この「間」は我慢できますが、その表示が出た後に文字を打ち込み、ディスプレーに目を遣ると文字が入っていないのです。つまり、入力受付までに一呼吸置かなければらないのです。
これで、何度入力のし直しをすることになったでしょう。時間と手間の損失以上に、精神的な負担(イライラ)は酷いものでした。
この入力待ちは、起動時だけではなく、辞書の切り替え後にも発生しました。
そういうものだと理解し割り切ればいいのでしょうが、パソコンなどの他の文字入力機器ではありえない、鈍さなのです。
数万円の買い物をしていらいらするのでは泣きたくなります。他の電子辞書で同じことが発生するのならばしかたないことですが、素早く反応する他社の電子辞書のみならず、同じcasioの電子辞書でも反応の良いものもあるのです。
F10Dでもそうでしたが、製品として世に出すとき、いやそれ以前に製品化して大量生産を始める前に当然のことながら実際に操作して問題がないかをチェックすると思うのですが、どうしてこんな不完全な製品が販売されてしまうのでしょう。
どうやら、XD-U9800に限らず、いくつか「鈍い」機種があるようです。
一方で、XD-U9800など、そういった製品を「良い」と評価しているユーザーもいるのでもしかするとロットによって「鈍い」ものが世に出されているのかも知れません。
それにしてもcasioは毎年新しい電子辞書を出していますが、中身はほとんど変わっていません。
ということで、中古の、しかもXD-U9800よりも古い機種を買ってみました。

快適です。こんなことなら、もっと早く購入すれば良かったと思っています。
残念なのは、XD-U9800で利用頻度の高かった角川類語辞典がはいっていないことです。角川でも満足はできませんでしたが、小学館類語例解辞典はそもそも語数が少ないですし、辞書名のとおり、編集方針の全く異なる辞書ですから、仕方ありません。
タグ:電子辞書