2019年07月21日

「アポ電強盗」〜金田一秀穂

 先日の献血の時に『サライ』のページをパラパラとめくっていて、ちょっと目に留まった記事がありました。

 「巷(ちまた)のにはん語 第28回「アポ電強盗」」というもので、書いたのは金田一秀穂さん。
 見出し(サブタイトル?)は「時代が変わっても増えてほしくない新言葉」というもの。

アポ電強盗.png

 私もこの「アポ電強盗」という言葉について、以前からちょっと気になっていたので読んでみました。

 冒頭の部分です。
 ワイドショーを見ていたら、ア
ポ電強盗というのがあるらしい。
 アポは、アポイントメントの略で、
言葉通りとするなら、前もって会
う約束をする強盗である。そんな
まぬけな強盗がいるものか。それ
に引っ掛かる被害者がいるはずが
ないではないかと思っても、そう
いう事件が実際に起きてしまうの
だから、囲ったことである。


 「振り込め詐欺」だとか「オレオレ詐欺」という言葉の場合は、「振り込め」だとか「オレオレ」と言われたら注意をしなさいよ、ということが誰にも分かりやすい、覚えやすい命名(?)です。
 一方で、「アポ電強盗」はどうでしょう。記事冒頭で金田一の書かれていることは氏の本音を言っているのかどうかは別として、はっきり言って分かりにくい言葉です。しかもその詐欺の対象となるであろう高齢者が「アポ」を覚えられるものかと、疑問に思っていたのです。しかも、「強盗」として金を奪う犯人だけでなく「詐欺」タイプもあると思われます。
 そんな理由から、この「アポ電強盗」という名称はよろしくないと思っていたわけです。

 記事を読み進めても、結局そういう観点の内容はなく、最後は次の記述での締めくくりです。

 時代が変わると次々に新しい言
葉が生まれてくる。それは仕方が
ない。しかし、アポ電強盗とか半
グレ集団とか、悪事にまつわる言
葉は増えてほしくない。言葉の研
究者としても、全然嬉しくない。
無くなってほしい。

 言葉を仕事としている人ならば、そういう観点での文章を、できれば分かりやすい名称の提案を書いてほしいと思いました。




posted by kewpie at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 言語・文字
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