2019年08月23日

ようやく分かった、部分モザイク(透明)

 TMPEGEnc Video Mastering Worksは本来「簡単に使える」ことを主眼にしているので機能は少ないのですが、そんな状況でも「これ、どんなときに使うのだろう」と思う機能があります。
 部分モザイク(モザイク・ぼかし・透明など)は私がよく使う機能の一つですが、それは一つのレイヤーに対してだけで、「透明」はメインウインドウで使うと、全てのレイヤーに適用されてしまいます。

部分モザイク02.jpg

 せめて背景色のレイヤーだけでも不透過にしてくれるといいのですが、例外がありません。「何の意味、使い方があるのだろう」と長く思ってきました。
 今回たまたま使い方が分かりました。

 字幕をスタフロールのように表示するとき、表示する範囲を調整しますが、その枠にハンドラーが付いているのに、調整できるのは左右の幅(と位置)だけで、上下方向の幅(つまり高さ)や位置は調整できません。

部分モザイク03.jpg


 画面の下端から上端までのスクロールに限られてしまうのです。
 そこで対策を考えてみました。

1 仕方ないので、高さ一杯に字幕がスクロールする映像を作る。
2 全く同じ映像で唯一、字幕のない映像の編集画面を開き、字幕を部分表示させたいレイヤーに部分モザイク(透明)を適用する。
3 そのレイヤーの下にさきほどの映像を入れる。

 これで、部分モザイク(透明)で穴の空いた所にだけ字幕が見え、スクロールが途中で現れ途中で消えるようになります。

部分モザイク01.jpg


 実際には逆も可能で、一番上のレイヤーに1で作った映像を置き、表示させたい部分以外を透明にします。スクロールする字幕の上部・下部を透明にしておくことで、同じことが出来ます。

 理論上は、そして実際にはこれでも良かったのですが、字幕部分は動画を2度エンコードすることになるので、画質が劣化したり、境界線(もちろんぼかしますが)が見えてしまう可能性があります。

 ここで2つめの「機能発見」がありました。
 1つ目の映像ファイルをエンコードしなくても、プロジェクトファイル自体を別のプロジェクトのレイヤーの一つとして挿入できるのです。この「子」に当たるプロジェクトを「サブ・タイムライン」、親に当たるプロジェクトを「ルート・タイムライン」と呼ぶようです。

部分モザイク04.jpg


 これで不要な劣化のない、また境界線の見えない映像が作れました。

posted by kewpie at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | パソコン
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