
https://gigazine.net/news/20191028-world-critical-shortage-blood/
の記事です。
2019年10月28日 11時27分サイエンス
世界中で深刻な「血液不足」が発生していることが新たな研究で判明
手術の際の輸血や血液製剤の製造などに使われる血液は、一般の人々からの献血によってまかなわれており、日本では日本赤十字社の献血バスや常設の献血ルームなどで献血を行うことができます。血液の不足は人々の命に関わる問題となりますが、世界中で深刻な「血液不足」が発生していることが判明しました。
The global need and availability of blood products: a modelling study - The Lancet Haematology
https://www.thelancet.com/journals/lanhae/article/PIIS2352-3026(19)30200-5/fulltext
The Lancet Haematology: First global estimates suggest around 100 million more blood units are needed in countries with low supplies each year | EurekAlert! Science News
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-10/tl-pss101519.php
The World Is Experiencing a Critical Shortage of Blood, First Global Count Reveals
https://www.sciencealert.com/most-countries-around-the-world-have-hospitals-desperately-short-of-blood
日本では各地に献血バスや献血ルームが配備されていますが、血液の不足は恒常的なものとなっています。それでも十分な量の血液を集めるため、さまざまなコンテンツとのコラボを行うなどの努力が行われています。
ワシントン大学の研究チームは世界的な血液の需要と供給のギャップを推定する分析を行い、「調査を行った195カ国のうち119カ国で血液が不足している」という研究結果を発表しました。世界保健機関(WHO)はどの国でも「1000人あたり10〜20人のドナー」を集めるべきだと推奨していますが、研究チームは国によって血液の需要が違うため、多くの国では必要な血液の量が過小評価されてきたと指摘。
研究チームは2011年〜2013年の期間における献血に関するWHOのデータを使用し、各国でどれほどの輸血用血液や血液製剤が用意できたかを推定しました。また、2017年の世界的な疾病負担の研究に関するデータを用い、各国で発生する疾病の治療に必要だと考えられる血液の量を算出し、献血で集められた血液の供給量と需要のギャップを調査したとのこと。
その結果、献血200mlを1単位として、世界中の総血液供給量は2億7200万単位と推定された一方で、2017年の血液需要は3億300万単位に達したそうです。つまり、世界中で3000万単位近くの血液が不足していた計算になりますが、国ごとに見ると195カ国中119カ国で血液が不足していたことが判明。特にアフリカやオセアニア、南アジアなどの低・中所得国家では血液不足が顕著でした。血液の不足が指摘された119カ国では、実に1億単位以上の血液が足りておらず、これは10万人あたり約1849単位の不足に相当すると研究チームは述べました。
割合について見ると、南スーダンの血液供給量は世界で最も少なく、10万人あたりわずか46単位の血液しか集められていませんが、実際に南スーダンの人々に必要な血液量は、この75倍近くだと推定されています。また、血液の需要が供給を400%上回るインドも、絶対的な血液量が世界で最も大きい国となっており、実に4100万単位の血液が不足しているとのこと。
研究に参加した小児国立病院のMeghan Delaney氏は、「低所得国および中所得国でより多くの人々が治療にアクセスできるようになれば、輸血の需要はさらに増加します。そして、財政的、構造的な支援がなければ、さらに世界的な血液需要と供給のギャップが広がることになります」とコメント。今回の研究時点では、慢性疾患などの複雑な手術が少ない低・中所得国家における血液需要は、高所得国家と比較して少なかったとのこと。
ワシントン大学で血液の研究を行っており今回の研究に参加したChristina Fitzmaurice氏は、「献血に関する他の研究では、HIVをはじめとする感染症のリスクといった安全性に焦点が当てられていました。しかし私たちの研究は、どの国で深刻な血液不足が発生しているのかを突き止め、どの政府が献血量の増加や輸血サービスの拡大、代替手段の提供といった努力を行う必要があるのかを見つけます」とコメントしています。
ところで、今日のこのgigazineの記事、スマホのアプリSMART NEWSで見つけたものなので、冒頭にスマホ(s7 edge)のスクリーンショット風にしましたが、実際は,BLISKという、特殊なブラウザのスクリーンショットです。
これは、いろいろなホームページを、パソコンだけでなく、他のディバイスで見るとどう見えるかを、表示してくれるもの。ホームページを作る者にとっては、ありがたいものです。
ディバイスは結構いろいろな機種が揃っています。私のs7 edgeもあるので、今回はそのスクリーンショットを貼り付けてみました。本当は私のs7 edge(つまり日本販売向け)はSAMSUNGのロゴはないのと、ベゼルの色が私のは青なのですが、BRISKの紹介のために敢えてそのままにしました。
また本来は背景色は白なのですが、画像フォーマットをPNGにして透明色にしましたが、うまく背景を切り取られていないので、汚い白の縁が見えてしまっています。ベゼルの色もきれいなグラデーションになっていません。次回はこの対応をしたいと思います。
とは言え、スマホのスクリーショット(もどき)が、パソコンで取れるのは便利です。
そんな使い方よりも、パソコンでホームページの編集をしながら、各種ディバイスの見え方を確認できるのが飛び抜けて便利なのですが。
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追記(2019/10/31)
blisk自体に、スクリーンショットの機能がありました。
背景も「透明」です。