2020年06月29日

ちょっと分かった車のスイッチ

 車の電気系統をいじっていて長い間不思議に思っていたことは、多くのスイッチがある割に、ケーブルの数が少ないことです。
 小学校で習ったスイッチを考えると、1つのスイッチに1本の(入出力で1組の)のケーブルが必要です。

switch_01.png
(私が習ったのは今や「旧記号」のようです。(笑))


 例えば、トヨタのクルコンのスイッチ(レバー)は、次のような機能を持っています。

switch_02.gif


 7つの機能を示していますが、このスイッチに対して繋がっているケーブルは、1組2本だけです。
 次の写真の右のコネクターの赤線・黒線です。

handsfree01.jpg


 スイッチ内部の回路図です。上の2枚の写真にはありませんが、このスイッチにはさらにMODEという機能の加わったタイプのものがあり、白いケーブルが1本追加されます。この回路図にはそれが加わっています。



 図を見ると分かるのですが、スイッチを色々な押し方(倒し方)をすることで、電気がそれぞれに応じた抵抗を通過するのでことなる電圧をECC(エンジン・コントロール・コンピュータ)に与えるわけです。
 ECCは電圧の違いで「別の信号」と判別する、というのが、ケーブルが少なくて済む秘密でした。

 MODEだけは単純に1つのスイッチが1つの機能です。それを利用したのが、スイッチ活用3連発(2)〜ハザードとBCMで、これをハザードの第2のスイッチとして利用しました。

 このスイッチの場合、具体的には次のような数値が設定されているようです。

switch_04.png


 面白いのは、クルコンのメインぶもMODE部も、それぞれOFFの時が12V(前後)となっていることです。多分これは、IGがオンになったときにそれぞれ12Vとなることでスイッチがスタンバイしていると認識させるためなのでしょう。
posted by kewpie at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) |
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187652714
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
コメントの投稿について
○お名前とコメント欄の記入は必須です。
○メールアドレスは任意です。記入されても公開はされません。管理人のみに知らされます。
○スパム防止のため、
・ホームページアドレス欄への記入はできません。
・コメント欄にURLは記入できません。
・スパムと思われる語を記入できません。
 これらをしようとすると、最終的に投稿完了できません。
○投稿完了後に、管理人の判断でスパムと判断した投稿は削除させていただきます。