2020年08月18日

「人面桃花」ビデオ作成(3)

 「人面桃花」で検索をすると、奇想天外な例のお話しやその画像がヒットする場合と、有名(と言われる)4行の七言絶句の漢詩がヒットする場合とがあります。

人面桃花03.jpg
写真:朗文堂NEWS



 「お話し」と有名な七言絶句との関係がよく分からなかったのですが、ようやく分かってきました。

 一番重みのある(?)のは、七言絶句の方で、それを書いたのが唐の詩人・崔護(サイゴ)さんで、実はこの名前が「お話し」の中に、科挙に失敗してふらふらしていた男の名前でした。適当に登場人物として付けられた名前だったと思っていたのですが、どうやらこれは実在した詩人の名前であり、彼の残した有名な詩(七言絶句)が「人面桃花」…本当のタイトルは「題都城南荘(都城の南荘に題す)」であるわけです。

 奇想天外なストーリーは全体として本当かどうか、適当に作られたものなのか分かりませんが、少なくとも七言絶句は崔護さん作ということで間違いないようです。

 面白いのは、テレサ・テンが歌う「人面桃花」はどうかというと、その中に戦争が起こって…というような内容が出てきます。これは、七言絶句にも、「お話し」にも出てきません。
 つまり、テレサ・テンが歌う「人面桃花」は、七言絶句を元にして改編された内容だということです。

 確かに七言絶句の部分だけだと、ストーリーとして、起承転結がない…いや、4行が起承転結のはずですが、「転」の部分が「娘が居ない」というだけで盛り上がりに欠けます。「結」も「桃の花が風に揺れている」というだけでは物足りません。

 そこで、歌の方の「人面桃花」の作詞者は、娘の姿が見えない理由を戦争の勃発とし、男が娘を捜し回るという内容にしたわけです。
 だんだんと分かってきました。

 ところで、冒頭の写真を利用させてもらった朗文堂NEWSでは、「人面」に「じんめん」ではなく「にんめん」とふりがなが付けられています。
 また、「人面桃花」ビデオ作成(2)で言及した教科書では「じんめんたうくわ」と歴史的かなづかいです。
 いずれもビデオ作成には、影響のないことですが。


posted by kewpie at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | テレサ・テン
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