耳で聞いただけでは気にならなかったことでしょうが、画面を見て気付いたことです。
坂本冬美は「おいてけぼりを…」と歌うのですが、画面の字幕には
「置いてけ堀をけとばして」
と表示されています。
そういえば、日常でもよく使う「おいてけぼり」ですが、「ぼり」が何なのかを考えたことはありませんでした。手許の電子辞書で調べてみました。
そもそもが「置いてけ」と声の聞こえる堀の通称に由来する表現でした。
なるほど。「置いてけ堀」の漢字表記の理由はわかりました。
ただ、歌詞は良く分かりません。
作詞:林 あまり
作曲:三木 たかし
赤い鼻緒がぷつりと切れた
すげてくれる手ありゃしない
置いてけ堀をけとばして
駆けだす指に血がにじむ
(中略)
口紅をつけてティッシュをくわえたら
涙が ぽろり もひとつ ぽろり
(後略)
どこかを蹴飛ばしたのは分かりますが、どうしてそれが「置堀」である必要があるのかは分かりません。
それにしても、この曲。メロディも歌詞もなかなか挑戦的な作品です。歌詞の中の「置いてけ堀」もさることながら、「ティッシュ」というのが面白いと思いました。