元の、五輪真弓で聞いてみました。
確かに似ています。五輪真弓が、「モルダウ」をヒントにしたのかどうかは分かりませんが、まあ、他にも使われていそうな前奏です。
ついでに、このテレサ・テンもカバーした、「恋人よ」という歌について調べてみました。そうしたら、私が全く知らなかったエピソードのある曲だと言うことが分かりました。
五輪真弓は、当初、木田高介さんという人を(デビューした当時のプロデューサ)アレンジャーとして一緒に働いていたのですが、その後、曲調を変えるにともなって、別のアレンジャーと組むようになったのですが、木田さんが交通事故で亡くなられたのだそうです。木田さんの奥さんが、ひどく悲しんで(「慟哭」と表現されています)いる姿を見て、「恋人よ」を作ったのだそうです。
「恋人よ」は、架空のストーリーで作られた曲だと思っていたので、驚きました。この逸話を知っていれば聴き方も変わります。
実は「恋人よ」にはさらにエピソードがあります。
当初は、B面用の曲として準備されていた「恋人よ」は、「自由に作っていい」といわれていたので、他の曲にはないような、長い前奏があります。たしかに、今回の件がなくても、それは頭に浮かびます。
さて、「恋人よ」をB面としたシングル盤の準備が進められる中で、これを聞いたスタッフからは「いい曲だ」と評価され、A面に持っていくことになりました。ただ、あまりに長い前奏はテレビ放送などの商業向けとしては扱いにくいということになったそうです。(思い出すのは、「木綿のハンカチーフ」が、長すぎるというのも扱いにくかったという話。)
ただ、結局、どうしようもなくて、珍しいほど長いイントロの「恋人よ」が世に出たわけですが、大ヒットとなったわけです。
以上
http://www.tapthepop.net/song/99696
と
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%8B%E4%BA%BA%E3%82%88_(%E4%BA%94%E8%BC%AA%E7%9C%9F%E5%BC%93%E3%81%AE%E6%9B%B2)
で、知った話です。
https://news.line.me/detail/oa-flash/e3d96b231586
にも、あります。
本人はともかく、普通の人(他の歌手)が歌うときにはさすがにそのままというわけにも行かず、大幅に短くしたイントロで歌っていると思います。テレサ・テンもそうです。
テレサ・テンの「恋人よ」を2つ、入れてあります。前半は、西城秀樹に、河合奈保子のピアノ演奏が句わったもの。後半の出だしは、本当に短い前奏なのか、それとも間奏なのかわかりません。
でもこちらを見れば、「間奏」でなく、「前奏」だと分かります。
ちなみに、
https://twitter.com/enkada1suk1/status/999545517863452675
では、河合奈保子に香港でジャッキー・チェンと歌ったというようなことを語らせているのですが、テレサ・テンを前にしてよくそんなことをしたものと、ちょっと驚かされます。
美空ひばりまでカバーしています。
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