基本的には、誤訳が原因と報道されています。
It is recommended that the distance from home base to the backstop, and from the base lines to the nearest fence, stand or other obstruction on foul territory shall be 60 feet or more.のアメリカでの規約文に対して、そのまま日本でもそのルールを採用するつもりだった和訳が
本塁からバックストップまでの距離、塁線からファウルグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレイの妨げになる施設までの距離は、60フィート(18.288m)以上を必要とする。
確かにrecommendは「推奨する」ですから、「必要とする」は随分と違います。和訳担当者が日本式に「推奨する」を「極力推奨する→必要とする」と言い表したのでしょうか。まさか、ぼうっとしていて、requiteredと先入観か何かのために、思い込んでしまったのか。
でも、そういうルールが日本で決められたのですから、設計段階で「15mを"売り"にしよう」と提案した人(たち)が、ルールを確かめなかったところにも、アメリカルールの先入観があったのかも知れません。
最初の翻訳(和訳)担当者が悪いわけではなく(ちょっと情けないミスかも知れませんが)、ルール決定の段階でも、また、球場設計の段階でも、「確かめる」ことをしなかった関係者が責められるべきだと思います。
ちなみに、DeepLの翻訳です。
本塁からバックスタンドまで、およびベースラインからファウル領域内の最も近いフェンス、スタンド、その他の障害物までの距離は、60フィート以上とすることが推奨されています。
そして、Google Translateの場合。
ホームベースからバックストップまでの距離、およびベースラインから最も近いフェンス、スタンド、またはファウル地域にあるその他の障害物までの距離は、60 フィート以上であることが推奨されます。
一般的には、機械翻訳よりも、人による翻訳の方が、今はまた信頼性が高いと言われて言うのですけどね・・・。