調べてみると、こんな写真が見つかりました。
これを見ると、「日本にはない」と思ってしまいます。ところが、その学名を見ると、Mirabilis jalapa(ミラビリス ジャラパ)…。ここまででは、まだ分かりませんが、何と和名は「オシロイバナ」なんだそうです。
オシロイバナと言えば、こんな感じ。
大きな根(?)の上に、咲いている記憶はありません。種類が異なるのでしょうか。(正直なところ、サルビアと混同しているかも知れません。)
みんなの趣味の園芸には、次のような説明が書かれています。
オシロイバナは、黒い果実(種子)を割ると、白い粉質のもの(胚乳にあたる部分)があり、それがおしろいの粉のようなので、この名がつけられています。日本には江戸時代に入り、各地で野生化しているものも多く見られます。タネをまいて容易に育てられるので、一年草扱いにされることも多いのですが、本来は多年草です。
花は夕方4時ごろから開き、翌朝まで咲いていて、天気などにもよりますが、午前中にはしぼんでしまう一日花です。でも、夏の間ほとんど途切れることなく次々と咲き続けるので長く楽しめます。夜間に観賞できるような場所に植えるとよく、さわやかな香りも漂います。白花や黄花のものは、暗がりの中でも浮き上がるように花が目立ちます。
花はろうと形で大きく開き、花径は3cmくらい、筒の部分は細長く5cmくらいあります。花弁はなく、花弁状の部分は萼片で、つけ根にある萼のような部分は苞にあたります。
品種名のないものがほとんどで、花色は赤、オレンジ、黄色、ピンク、白があります。絞り咲きや咲き分けのものでは、1株の中で花ごとに少しずつ花色が違う花が咲きます。
オシロイバナの仲間のミラビリス属(Mirabilis)には50〜60種があり、本種のほかでは、ナガバナオシロイバナ(M. longiflora)が観賞用に栽培されます。
「4時ごろから」というのが面白いのですが、それを反映して"Four O'clock Flower"という英語名も持っているようです。