かなり丁寧に調べてブログで公表している人もいる。
興味深いところではあるが、今日のところは、YouTubeのリンクを使いながら歌詞の紹介を。
いきなりだが、ロック風バージョン。赤い鳥の姿が見られる貴重な動画。

灰色の部分が、歌われていない部分。
こちらの方が動画部分が長いのだが、リンクの埋め込みが出来ない。
そして「どうして?」「優勝を目指して競う競技スポーツの場にはふさわしくないからか?」などという推測とともに、「今、富とか名誉ならば いらないけれど」の歌詞の抜けたバージョンが、今回の話題の中心だ。

こちらも同じ。間奏を入れて、「今、富とか…」をカットしている。
スポーツ使用例。
「富とか名誉」が歌詞にはいると都合が悪いと言うことは、「金と名誉がほしい」なのか? 勝利を目指すのは「栄誉」を目指すのであって、「名誉」や、いわんや「富」を目指すのではないと思うから、堂々とこの部分を歌って応援をすればいいと思うのだが…。

このシングル盤の実物は手元にないので聞けないが、2分38秒という演奏時間の表示から判断すると、「今、富とか〜」を除き、(歌詞カードには記載されていないが)2番で「この大空に〜」を2回繰り返す、という歌い方がオリジナルであると判断して良かろう。
ライブでの「翼をください」。
投稿者によれば、解散前年のものとのこと。歌詞は欠けることがなく、さらにライブらしく「この大空に…」の部分が何度も繰り返される。
残念ながら埋め込みが不許可なので、リンク先で聞くしかない。

こちらは、基本的に全部を歌っているが、最後のサビの繰り返しにちょっと変化を持たせたもの。
この歌詞について参考にさせてもらったサイト。
http://sinsei.coolblog.jp/nnnoblog/index.php?UID=1247403533
さらにこちらも。
http://mb101bold.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_7a8b.html
ただ、このページでは、
> 「翼をください」に話を戻します。この曲の2番の歌詞、今はこう歌われています。
>
>子供のとき 夢見たこと
>今も同じ 夢に見ている
>
> でも作詞の山上路夫さんが書いた歌詞は、この歌詞ではありませんでした。オリジナルはこうです。
>
>今 富とか名誉ならば
>いらないけど 翼がほしい
と書かれているが、上の3つのパターンの歌詞を比べてみると分かるのだが、歌詞を書き換え変え(歌い変え?)たのではなく、完全版から話題の部分を"抜いた"ということではないだろうか。
理由は分からないけれど、もしも1971年のシングル盤の段階で「今、富とか…」がカットされたのなら、スポーツでの使用などは関係ないだろう。歌詞の問題か、それとも1番・2番が同じメロディーの繰り返しとなる単調さを避けるためか…。
似たような捉え方は、
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/51606178.html
にもあり、
>1番の部分で、
>「この背中に〜つけて下さい」
>が削除されて短縮され、一方、2番では、
>「子供のとき〜夢に見ている」
>が削除され、これにかわって
>「今、富とか名誉ならばいらないけど翼がほしい」
>というレコードにはない歌詞に置き換わっています。
と書かれていて、必ずしも「最長バージョン」がスタートではないという解釈がされている。うーん、確かにその可能性もある。
ところで、「今、富とか…」がカットされていない赤い鳥のCD等はないだろうという回答。
http://oshiete.chance.com/qa5113928.html
「今、富とか〜」まで入っているのは、オリジナルバージョンというよりも、欲張り版最長特別バージョンとも言える。だから、レコードなどにはないのかも知れない。
やや決定的なもの。後藤悦治郎氏に直接質問をしたというもの。
http://kei1959.blog43.fc2.com/blog-entry-155.html
ちょっと余談だが、ここにスタジオ・ライブ盤のことが触れられている。確かそれを私も買って、さらに同じものを当時のペンパル(アメリカの女の子、Tracy Alstonさんに郵送したことをよく覚えている。)
さて、だがやっぱり疑問は残る。
●約3分という時間制限→今なら気にしないで、全部歌えるはずなのに、歌っていないケースがほとんどである。
●偽善的内容→歌っている場合は「偽善」で歌っているのか…。
●レコード会社からの要請→そんなに強い要請なのか。また、それをすんなり受け入れる必要があるのか。
http://blog.livedoor.jp/ogawamaki/archives/50880632.html
問題の箇所を歌うか、歌わないか迷った歌手のブログ。
もしかすると、本当の答えなんて実はなくて、歌っている当人達も曖昧で、結果的に3つ以上のバージョンができてしまっただけなのかも知れない。
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娘さん達が、「翼をください」がお母さんの歌っていた歌だと知らなかったというエピソード。
http://www.zakzak.co.jp/people/archive/20060120.html
ファイル名から判断して、2006年のページと思われる。2009年には自ら「還暦」と言っている。