
Windows7の導入とともに、Windows Media Player11を使うことになったのだが、これまでのMedia Playerのイメージを大分覆すだけの良さが、DVD-Video(以下、DVD)
に関して出ている。(他の分野はあまり確かめていない。)
まず、DVDの操作性が良くなった。前は、コーデックを入れて「一応再生が出来る」程度だったが、WMP11では、最初からコーデックも入っていて、メニューの呼び出しも簡単にできるようになった。これによって、DVD専用プレーヤを付け足さないユーザも出てくるだろう。
もう一つ驚いたのは、画質がいいこと。長い間、Power DVDを使ってきたが、操作性はいいものの、画質が充分良いとは言えなかった。具体的には、粗(あら)が目立っていた。「パソコンで、PC用液晶ディスプレーで見るとそういうものなのだろう」と思っていたのだが、WMP11では「同じディスプレーか?」と思わせる違いを実感した。つまり、ジャギーノイズ(輪郭のぎざぎざ)対策が優れているということだ。
冒頭の画像だが、映画「王様と私」をたまたま開いていたので、その1シーンで比較してみたもの。(このシーンを選んだ理由もなし。)
上がWMP11、下がPowerDVD7。字幕の位置が違うが、それぞれのプレーヤのデフォルトの位置が異なるため。(変更できるかどうかは不明。)
サムネールの画像でも、もちろんクリックして元のサイズで見ても、下のPowerDVD7の方が明るくてきれいに見える。が、今回問題にしているのは、ジャギーノイズだ。

字幕部分を比べてみる。上がWMP11、下がPowerDVD7。
「ク」や「な」の斜めの線で比べるとよく分かるが、WMP11の方が明らかにキメが細かい。また、文字に関しては不思議と、WMP11の方が明るくて、見やすい。

バックル部分の比較。上がWMP11、下がPowerDVD7。
PowerDVD7の方が四角く、一見くっきりとしているが、本来の形(乃至は画像)はそうでないのを、四角っぽく見せてしまっているのかも知れない。
実は、ジャギーの違いに気づいたのは、20世紀フォックスのオープニング画面(?)で、金色のオブジェクトの斜め線が、PowerDVD7では非常に気になったからである。
このPowerDVD7は、実は内蔵用ドライブのおまけについていたもので、今では最新バージョンは10になっているので、単純にWMP11とPowerDVD7を比べるのは不公平だ。
今回の意図は、あくまでもWMP11が使いやすくきれいになったことを述べたというわけです。