CMの制作にあたり、単に九州の人々に参加してもらったというだけでなく、これをきっかけに九州の人々が互いに一体感を感じたのではないかと思います。CMの中で「一つになってくれて、ありがとう」と言っているが、その通りだと思います。
画面に映っている人たちの多くが、7色の服を着たり、旗を振ったり、飛び上がったりと、たった数秒間のために、普通の時だったら屋外ではとてもできないことを、隣の知らない人のことを気にせずにやっています。「非日常」を作り出してくれたのです。もちろん、準備をしていなかったのか、あるいは「そこまでするのは気恥ずかしくて」という人もいたでしょうが、小さく手を振る姿もまた微笑ましいものです。
この「九州縦断ウェーブ」に直接参加したのはわずか(?)2万人と言われていますが、九州に住んでいない私でさえ無数の笑顔を見ていて楽しいし、私も参加したかったという気持ちにさせてくれます。
行ったことのない鹿児島だとか、鶴のことが心配な出水だとか、映っている人や風景はどこのものだろうと思い、
http://www.youtube.com/user/shuku9wave
にある沿線別の動画に、区間名のテロップを入れてみました。
http://www.youtube.com/user/shuku9wave
にある動画をダウンロードして、DVDにしました。

http://www.shuku9.com/special/index.html
には、公開されている動画にはない無数のスチル写真(ビデオからキャプチャしたのか?)があって、これも見ていて楽しいものです。
CMに自分の姿を使われなかった人も、上のページを探すのではないでしょうか。
このCMは押しつけで見せるCMではなく、撮影後までも「参加させてしまう」CM、キャンペーンという意味で大成功ではなかったかと思います。その意味で、もしバドワイザーのCMからヒントを得たものだとしても、CMとしては全くレベルの異なる成果を上げているし、商業広告以上の何かをもたらしてくれたと思います。
実は、この夏に名古屋まで得意の(?)夜行バスで往復するつもりだったのですが、片道は新幹線を乗り継いで行くことにしました。実は今回のこのCMをみて、「新幹線からの車窓風景」を見たくなったからです。(笑)
書き忘れましたが、マイヤ・ヒラサワの歌「Boom!」もなかなかこのCMの雰囲気に合っていて効果的だと思います。