>suicaをふれてください
>ハリトーノフ
>2008年6月21日 0:36
>改札で見るたびに違和感を覚えてしかたないんですよ。
>「suicaをふれる」だと、改札とは無関係に「指かなんかでsuicaにふれる」みたいじゃありませんか。
>正しくは「suicaでふれてください」か
>「suicaをふれさせてください」ですよね?
webで画像を探してみるとありました。

(出典:街でみかけた書体 [秋葉原] MS UI Gothic)
こんな小さな文字のフォントに目を遣る筆者に感心したり、さらにMS UI Gothiを横2倍にしてあると分析しているのにも驚きます。
いや、話題はフォントではありませんでした。
確かに「Suicaをふれてください」となっています。

(出典:モバイルSuica特急券を購入)
文字が読み取りにくいですが、テキストで
>「モバイルSuica特急券をふれてください」のところに、携帯電話(PHS)のICチップがある側をタッチします。
と書き添えられている、その通りです。
そもそもgoogleで「suicaをふれて」をキーワードにして検索すると、
「もしかして: suicaで触れて」
と表示されるくらいで、ちょっと変な日本語ということになりそうです。
「手を触れないでください」は自然ですから、身体の一部ならば「〜を触れないでください」はいいのでしょう。もっとも「足を触れないで」とは言いません。大抵「触れる」というのは手を使うからでしょうか。
ただ「(展示物に)持ち物を触れないでください」というのは見かけません。考えられるのは、「ピンセットでつまんだ金属片をその物体に触れさせる」ですね。「触れる」でもいいでしょうか。
Suicaの当初はどうだったでしょうか。

(出典:http://randscape.tumblr.com/post/1686182001/gtokio-itmedia)
試験段階の表示は、「カードでふれてください。」です。
こういう非接触型カードは、押しつける必要もないけれども離れていても困るという、その条件を短い言葉で表現するのに「ふれて」なのでしょうが、「〜でふれる」は日常であまり使わない表現で分かりにくいので、「〜をふれて」になってしまったのでしょうか。「かざす」も試験段階でよく出てきた言葉ですが、日常生活の中では「触れる」に比べると使用頻度の少ないことばだから没になったのでしょうか。センサーとの距離の問題もあるかも知れません。
触れるという日本語は、「〜に触れる」は良く使いますが、「〜を触れる」は「手を触れる」以外では使いにくい言葉なのかも知れません。
画像ばかり検索をしていましたが、同じ事を題材に取り上げたページがありました。
猫のひとりごと
【ネット時評】新しい技術が言葉を変える、言葉を作る!?――カードをふれてください (1)
その続編では、「を」を使った事情が書かれています。
【ネット時評】新しい技術が言葉を変える、言葉を作る!?――カードをふれてください (2)
他に
文法のこと
つっち〜の「ことばって、むづかしい(汗)。」
JRの自動改札には「Suicaを触れて下さい」と記載があり、構内アナウンスも流れてま...
suicaで触れて
おお、ここにはリンクがありました。使わせてもらいます。
http://home.att.ne.jp/air/kuma_ss/diary/2001_10.html
>「Suicaでここに触れてください」ならばなお良し。
の記述あり。その通りです。
http://d.hatena.ne.jp/katanokouji/20030905
ちなみに、英語表現の例を、大修館「ジーニアス英和辞典」より引用。( )は私の言葉です。
Don't touch these paintings.(→手で触れる場合)
He touched the hive with his stick.(→ステッキで蜂の巣に触れた、だからこれがカードの場合に近い)
He touched his hand to his hat.(→日本語の「手を触れる」と同じ。)
だから、英語で言えば
Touch here with Suica card.
かな。でも長すぎる・・・。