
一時は「定価以上」で売買されていたというAIR COUNTER Sですが、一番安い場合は5000円程度で入手できるようになっています。私はAmazonを使って、5300円(送料込み)で購入しました。
さて、初めての使用ということもあり、一カ所だけでは計測値の解釈が分からないので、南から移動をしながら測定してみました。2月28日です。一日違って今日だったら、雪のためにやらなかったでしょうね。
最初は群馬県中央部にある前橋市の「敷島公園」(前橋市の中ではやや北)で行いました。公園を選んだのは、
1 土の上での測定
2 人が留まる可能性のある場所での測定
という観点からです。

群馬県北部と違い、ほとんど影響がないと報道されているのですが、ちょっと意外な、高い値でした。
写真は場所を示すための背景を写し込むために、計測器表示部を垂直にしていますが、測定時はマニュアル通
り水平にして測定をしました。また、2分間の一応の測定完了後(赤いパイロットランプが消灯する)も、測定が継続されて10秒ごとに平均値が修正されます。ですから、写真のような状況でずっと計測を続けるのは、AIR COUNTER Sの正しい使い方ではありません。あくまでも、写真撮影用です。
さて、次は渋川市です。土の上ではありませんが、関越自動車道の渋川伊香保ICの下を通り抜ける際に周りから水が流れ込むような形状の場所があったので、排水溝の上で測定をしてみました。

特にホットスポットという感じではありませんでした。コンクリートの排水溝ですからこんなものかも知れません。
同じ渋川市で「公園」を探しました。ちょっと高い、丘上にありました。

直射日光が当たって、液晶部を明瞭に撮影できませんでした。0.10μSv/hの表示です。背景に写っているのは榛名山です。
次は沼田市を目指しましたが、途中、昭和村を通ったときに気まぐれに測定をしてみました。公園ではなくて畑です。

今回の測定で一番意外な値を示しました。しばらく値の変動を見ていましたが、0.3μSv/h代を維持していました。ホットスポットになりそうな形状の値ではないのですが。
次は沼田市の台地にある沼田公園での測定です。

南部よりもむしろ値が低いという結果になりました。背景に写っているのは、谷川連峰です。
さて川場村です。道の駅「田園プラザ」の駐車場脇の土の上で測定をしてみました。

この値を見る限り、突出して値が大きいという感じではありません。
最後に、群馬県ホームページでも大きな値を示している「川場中学校」に行きました。敷地に勝手に入れないので、体育館脇の道路脇の土の上で測定をしてみました。背景に写っているのが体育館です。

今回の測定の中では高い値を示しましたが、群馬県ホームページで公表されているほどの値ではありませんでした。さらに、ちょっと位置を変えてそくていをすると、ぐっと低くなり、0.1μSv/h代を示しました。丁寧に位置を変えたり、時間をかけて平均値を測定したかったのですが、約束の時間が迫っていたので測定をやめざるを得ませんでした。
この日の、そして私にとっての初めての測定の感想は、
1 例えば10mと、少しでも位置をずらすと値が結構変動するので、サンプリングの数を増やすべき。
2 市町村単位の広い視野で見ても、「ここは安全」「ここは要注意」というのも一概には言えないかも知れない。
3 自治体のホームページなどに掲載されている測定値も、測定時期を見ないといけない。何ヶ月も前の値を見て一喜一憂するのはよろしくない。
というところでしょうか。
今回の測定もかなり時間が限られていたので、ここに書き込むことにはちょっと迷いがあったのですが、むしろ「簡単には測定ができない」という私の実感を知ってもらいたくて書くことにしました。
測定器を買ったり借りられた人それぞれが、広範囲ではなく、それぞれの自宅周辺などを継続的に測定することで、危険なホットスポットを見つけるのに貢献できるのではないかと思います。