映画「はやぶさ」のDVDがレンタル開始になっていると知り、借りてきました。出来の方はあまりよろしくないというのを聞いていましたが、映画としてはともかく、科学分野は興味があるので、見ることにしたわけです。
当日返却で借りてきたので、手元に「分身」を作ることにしたのですが、ファーストプレイはカット、他のDVDの宣伝はカットし、メニューでもリンクを削除しました。その状況を確認するために途中から「ちょっと見る」つもりが、つい最後まで見てしまいました。それでは「最初も…」と思って最初から見始め、結局また最後まで見てしまいました。
映画としての出来は確かにちょっと賛同しがたいものがありますが、はやぶさのことや、スタッフのことをしるには興味深い内容でした。確かに竹内結子の役も個性を演出していますが、もうちょっと違う役作りにすれば良かったように思います。
私が一番面白いと思ったのは、ターゲットマーカーの逸話の部分です。重力などないに等しいイトカワにターゲットマーカーを落とすと大きく跳ね返ってしまうのをどうしたらいいかと、スタッフが居酒屋で議論しているときに、居合わせた客が「方法がある」というところです。
そして、スタッフのテーブルにポイと放り投げたもの。
何とお手玉です。
科学の高い知識を持っているスタッフの悩みを解決したものが、日本の古くからある玩具だとは・・・。それを教えてくれた客も、なかなかだと思いました。
でも本当?と思い調べてみたところ、実際にそのようなものを使ったようです。
本当にお手玉みたいに、袋を縫い付けている構造になっています。「角」が生えていて、お手玉としては遊べそうもありませんが。マス目が入っているのは、歪みなどを検出しやすくしているのでしょうか。この写真では分かりませんが、光を反射しやすい材質で、はやぶさ(のカメラ)から認識しやすくしてあるようです。
こちらはなかの「ビーズ玉」。
ポリイミドという材質でできているようです。
気になるのは、88万人の名前はどうやって記載されているかですが、次のような写真を見つけました。
8の字型が2つ・・・野球のボールの縫い目を思い出しますが、これがビーズを覆っているもので、その内側に長方形のアルミ箔が貼り付けられていて、マイクロ文字という、肉眼では当然見えないサイズの文字で88万人の名前が記されているようです。「半導体の微細な構造を作っていく特殊な技術を駆使して、0.03 mm角の大きさのアルファベットで綴られています。」とのことです。
「はやぶさ」のげんさくとなった、「はやぶさ君の冒険日誌」。HTML版とPDF版があります。
追記:
JAXAが動画を公開していました。
イトカワ付近での活動の様子を描いていて、なかなか面白いです。
http://spaceinfo.jaxa.jp/inori/images/inori_japanese.wmv
HTTPプロトコルであるし、DRM処理もしていないので、容易にダウンロード・保存ができます。
2012年03月11日
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