ファイルの書き込み・読み込みの点で何かが優れていると言うことはなくて、レーベル面の印刷がきれい、というだけのもので、値段もやや高いものなのですが、安売りをしていたので、買いました。
安売りとは言え、今や30円で買えることを考えると使用を躊躇していたのですが、使わなくても埃をかぶるだけなのでプリントし、通常のものとの印刷の仕上がりを比較してみました。

あきらかに通常の「インクジェットプリンター対応」とは違うのですが、写真に撮ると違いが分かりにくいものです。大きな違いは、
1 光沢があること
2 黒っぽい、濃度の濃い色がそれなりに見える
ということです。
斜めから見ると、写真でもいくらかその違いが分かりやすくなります。

写真がきれいなのは、1つには表面に光沢があって、輝き(反射)により「きれいに見える」ということなのだと思います。表面に反射加工をしたパソコンのディスプレーも、それを利用しているのでしょう。
また、紙にプリントしたものよりも、ディスプレーで見る写真がきれいに見えるのは、内部からの光によって白い部分(=最も明るい部分)が、印字したものよりも明るいからでしょう。漂白加工をした紙への印字も、白が「白に見える」のでやはりきれいです。
さらに、写真画質の用紙にプリントしたものが、普通紙に印刷したものよりもきれいに見えるのは、上でも述べたように、黒っぽい箇所がより黒っぽく印刷されるからだと思います。
今回の「写真画質のDVD-R」も、表面の反射と黒っぽい印字によって、文字通りの「写真画質」での印字が可能なのでしょう。もともとの白のコーティングも明るいと思います。
確かにきれいに印字できますが、気になるのは表面に凹凸があることです。

上のように、光源が写り込むとよく分かります。メーカーとしても平らにしたものの、実現できなかったのでしょう。「見る」のはレーベルではなく、ファイルの再生画像ですから、最初に手に取ったときに「きれい」と思えればまあ「困る」というほどではありません。
とは言え、通常のインクジェットプリンター対応ディスクと同じ値段ならばいいのですが高いのですから、メーカーには頑張って改良をしてもらいたいですね。
安売りをしていたくらいなので古いモデルかも知れませんが、今回テストに使ったのは、この商品です。

よく見ると、「耐水・耐湿」と書かれていますね。そう、通常のものは、水を落とすとインクがにじんでしまうのです。