
遅めの昼食を食べながらたまたま、TBSテレビの「噂の東京マガジン」という番組を見ていたら、「八街へ」という特集をしていました。
現地の画像が出る前に「八街へ」と、「へ」が強調されたタイトルが画面に表され、どういう意味なのかと思いましたが、八街名物の落花生(ピーナツ)よりもメインの話題は「へ」という番地でした。
(こちらから借りてきました。元は新聞か何かの切り抜きのようです。)
より大きな地図で 八街いろはにほへ を表示
どうやら明治時代に、八街を開発するときに「い」「ろ」「は」「に」「ほ」「へ」という地番を付けたのが今に続いているようです。
「地番」と書きましたが、「番地」なのか、「字名」なのかは、番組中でははっきりと言っていませんでした。(「へ番地」という言い方はしていました。)
「い」〜「ほ」はともかく、「へ」は響き(特に意味合いが)悪く、嫌がっている人が多いようですが、それを逆手にとっている人もいる感じでした。
実は、この番組を見ながら私は「あ、見たことがあるような気がする」と思いました。1か月くらい前に、ある人にDVDを送ったのですが、その人の住所を見た際に「あれ?」と思った記憶があったからです。
調べてみたら、間違いありませんでした。その住所とは、
〒923−1268
石川県能美郡川北町与九郎島へ00−0
(もちろん、最後の数字00−0は実際と違います。)
です。
これを書くときに、「へ」がひらがなの「へ」なのか、カタカナの「ヘ」なのかの区別もつきませんし、第一、地名なのか番地なのか・・・、書き間違いなのかも分かりませんでしたが、そのまま書いて発送をしました。もちろん先方からは「届きました」のメールが来ました。
調べてみると、こちらはカタカナの「ヘ」でした。
より大きな地図で 石川県能美郡川北町与九郎島イロハニホ… を表示
ややこしいのは、カタカナの番地(字名?)が全て「与九郎島」内にあるかというと、そうでもありません。「ニ」「チ」「ヲ」は別の地名内にありますし、「ヘ」「ト」は2つあります。
その他、近くには「乙」「丙」「丁」や「東」「西」「南」「北」があります。
八街や川北町の「へ」番地は、格好悪いというだけでなくて、「わかりにくい」というのが大きな問題だと思います。コンピュータで入力するときも、ひらがなとカタカナの区別もつきません。
私が住んでいる市内にも、かつて「乙」という文字が番地の前に入っていた場所があったように記憶していますが、最近は耳にしません。たまたま聞かないだけなのか、消滅してしまったのか。
リンク:
新住居表示のご提案 (八街の「へ」などについて記述されています。)