電池の持ちの悪いF-10Dですが、この夏にはauのフィーチャフォンともおさらばして、F-10D×1台に完全移行する予定です。(もっとも、DTIを入れたN-04CやP-01Dもありますが…)
その準備として、F-10DでのFelicaの移行をしました。まず、MobileSuicaを引っ越ししましたが、「セキュリティはどうなっている?」と心配になりました。Felicaのチップは基本的には、スマホのシステムとは分離しているので、「いつでも使える」はずです。で、ヤマトのメール便を出すときに使ってみると、その通り。F-10D自身はロックされていましたが、問題なく使えました。問題なく使えると言うことは、セキュリティ上は問題です。
私の場合は、suicaにクレジットカードを登録していないので、プリペイドカードと同じで、万一拾われて他人に使われても、入金した金額だけの被害で住みます。でも、赤の他人に使われるというのは気分が悪いものです。
で、調べてみると、その名も「おサイフケータイ」というアプリが、おサイフ機能のアプリの選択をしたり、Felicaチップののロック/アンロックをしてくれることが分かりました。

で、これを開くとどうなるか…。
ロック時(上部のステータスバーには、ICという文字と鍵の絵を合わせたアイコンが出ています)には次のような表示になります。

つまり、「ロックされていますよ」という説明と、下のメニューはロック/アンロックのアイコンだけが有効になっているというわけです。ま、当然ですね。
で、そのアイコンをタップします。

この通り、アンロックなどの機能が表示されるので、タップすると認証(私はパスワードは使わず、指紋のみ)が行われて、アンロックがめでたく(?)行われます。
つまり、Felicaのロックを解除するのに、
(1)スマホのロックを解除して
(2)「おサイフケータイ」アプリのショートカットの画面を出して
(3)「おサイフケータイ」アプリを起動して
(4)「アンロック」の項目をタップして
(5)認証を行って
ようやく、アンロックが行われるわけです。
しかも、Felica使用後には、同様の手順でロックをしなければなりません。
フィーチャーフォンの場合は…いや、フィーチャーフォンでも、今考えると結構ボタンを押しましたね。でも、タッチスクリーンには一切触れずに物理的なボタンを押せば良かったので、直射日光の当たるところでも確実にできましたが、スマホではそういうわけにはいきません。しかも、時間が来ると勝手にロックされたので、ロックのし忘れの心配もありません。(スマホでも、時間が来るとロックされる機種もあるようですが。)
で、もっと簡単にロック/アンロックを出来るように補助してくれるアプリはないかと探したら、ありました。
つまり、「おサイフケータイ」を起動させるのではなく、「おサイフケータイ」起動後のロック/アンロックの認証へ直行するためのアプリなのです。
どうやら、このようにあるアプリの最初の動作(起動)ではなく、その後の動作のことを「アクティビティ」というらしいのですが、いろいろなアプリの「アクティビティ」へのショートカットを作ってくれるアプリなのです。
たとえば、ブラウザを立ち上げるのではなく、多分ブラウザの「お気に入り」をいきなり起動するためのショートカットを作ってくれるというわけです。
このアプリは、
QuickShortcutMaker
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sika524.android.quickshortcut&hl=ja
というもので、評価も高くて、安心して使えそうでした。
最初はおサイフケータイを登録してみましたが、結果は、通常の「おサイフケータイ」アプリの起動と同じで「だめか」と思いましたが、よく見ていくと、その名も「おサイフケータイロック設定」という項目が見つかりました。アイコンは、ステータスバーにある例の「ICとキー」のアイコンです。


で、これのショートカットを作って、実際に使ってみると…

このように直接、認証画面が開きます。(^_^)
アイコンもあるくらいですから、「おサイフケータイロック設定」というアプリみたいなものがあるのではないかと改めて探しましたが、やはり ない のです。
これこそが、QuickShortcutMakerの評価の高い理由の一つなのでしょう。QuickShortcutMakerは、通常のアプリのショートカットも出来ますが、多分あまり意味がないと思います。特にその助けを借りなくてもアプリのショートカットは簡単に作れますから。一方、アクティビティのショートカットは、簡単には出来ませんので、大変有効です。
さて、それではどこに「おサイフケータイロック設定」のショートカットを置くのが便利かを考えました。実は、F-10Dの機能の一つに「スライドインランチャー」という、どの画面からも起動するランチャーの機能があります。
これを使えば、いつでも「おサイフケータイロック設定」がすぐに起動できます。
では、どうしたらホーム画面ではなく、スライドインランチャーに登録できるか…。というのも、QuickShortcutMakerは汎用のアプリで、ショートカットを作ってくれるのはホーム画面だけなのです。(…と思う。)
ランチャーの登録画面を見て、ちょっと驚きました。というのは、ランチャーの登録候補の選択肢に何と!「おサイフケータイロック設定」があるのです。

片手での操作ができるように、画面左縁からのランチャーに登録してみました。

これで、左手で持ったF-10Dを、指紋認証を使うことで、
(1)画面ロックを指紋認証(人差し指でボタンを押してそのままスライド)
(2)親指でスライドインランチャーを開いて、そのまま「おサイフケータイロック設定」をタップ
(3)人差し指で指紋認証
という3ステップで、Felicaのロック/アンロックが出来ることになりました。
フィーチャフォンの場合よりも、楽になりました。
めでたし、めでたし…お終い、ということになりそうですが、でもよく考えて見ると、スライドインランチャーに「おサイフケータイロック設定」が登録できたのは、QuickShortcutMakerの助けによるものではなく、スライドインランチャーの候補になぜか挙がっていたからです。
そういえば、デフォルトの登録項目にも「おサイフケータイロック設定」が含まれていました。富士通の開発陣も、Felicaへの利用を考えていたのでしょうか。
結局、QuickShortcutMakerは結果的には使わずに済みましたが、でも、「おサイフケータイロック設定」をスライドインランチャーから起動させることを思いつくきっかけを作ってくれましたし、今後、何らかのアクティビティを起動する必要が生じたときには、QuickShortcutMakerが役立つだろう、というのが今日の結論です。
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追記
スライドインランチャーに登録できるアクティビティは、候補が少ないのですが、QuickShortcutMakerを登録しようとすると、さらにその先のアクティビティを指定することになります。従って、スライドインランチャーの登録の補助としても、QuickShortcutMakerは役立ちそうです。
試しに、ストリートビューを登録したら登録自体は出来ましたが、いきなりストリートビューを起動するとエラーが返ってきました。
多分これは、スライドインランチャーの問題と言うよりも、ストリートビュー自体が、googleマップを起動していないと正常に機能しないことによるもの、という感じがします。
それから、ランチャーという表記ですが、私はlauncher=ローンチャーの方がいいのですが、F-10D自体のカタカナ表記が「ランチャー」なので、それに従いました。