その結果、いつでも「スタンバイ」→試用可の状態になりました。

普段ならば、その過程を写真に撮る(ブログのためというよりも、分解後の組み立て時のメモ代わりに)のですが、今回は写真撮影をする気持ちの余裕がありませんでした。
何しろ、修理中はトイレが使えなくなるので、私はともかく、女性の家族から非難されそうだったからです。
さて、故障(不調)の状況ですが、「おしり」というボタンを押しても緑色のパイロットランプが点灯せず、温水の噴き出しもないという症状でした。他のボタンはみんな点灯するのにこれだけが不調だったのです。
便器から取り外し、給水ホースを外しました。それから、お湯とアルコールで表面をよく拭いて分解です。
スイッチが不調と書きましたが、温水の吹き出しの場合、スイッチは2段階になっています。
1 便座の上に座る。
2 「おしり」スイッチを押す。
の2つの条件を満たさないとパイロットランプも点かず、温水も出ません。座っていないときに間違えてボタンを押して、外に温水が飛び出すことのないようにという配慮でしょう。
そこで、1のスイッチの状態を見ました。(内部に貼り付けてあった配線図では「着座スイッチ」という名前が付けられていました。なるほど。) 外見も、また手で動作させたときも問題はなさそうです。念のために、何度かカチカチと動かしておきました。
「おしり」スイッチの方も特に問題なさそうです。
回路全般も見ましたが、外見上の異常はありませんでした。サビなどもほとんどなし。
ということは、問題が発見できなかったと言うことです。
通常の電気機器と違って、分解した状態ではテストが出来ません。少なくとも水道に繋がないとポンプが回らないようになっているか、仮に回るとしても水の負荷がなくてモーターが焼き付いてしまうかも知れません。
ついでに、ゆっくりとしまるはずの蓋が、大分前からストンと落ちるようになったのでそれもチェック。蝶つがいの部分に高粘度のグリスがあって、わざと動きを鈍くするという仕組みですが、そのグリスが抜け出ていました。急いでホームセンターに行って探してみましたが、それほどの高粘度のグリスはなくて、結局ここは、対応できませんでした。
着座スイッチが一番酷使されているはずなので、その部分がきっちりと動くように確認をしながら、再度組み立てをしました。(最近のものは、着座を赤外線のセンサーで認識しているようです。機械的な動作部品を減らして故障しにくくするためでしょう。)
ほとんど完全にバラバラにしてしまった上、写真も撮っておかなかったので、組み立てがなかなかうまく行かず、苦労をしました。
給水ホースの取り付けが甘く、ちょっと水をかぶりました。(笑)
全部取り付けが終わってテストをすると、無事に「おしり」スイッチの緑のランプが点灯しました。
何が悪かったのか結局よく分かりませんが、とにかくめでたしめでたし。
着座すると、脱臭ファンの音が聞こえるので、着座スイッチがONになっていることが分かります。以前はこのファンの音が聞こえなかったかも知れません。
さて、この便座、結構長い間使っています。web上では2006年ころの数字が多く見受けられます。
SCS-T120 - 取扱説明書をダウンロードしてみたら、そのファイルは2005年7月に作られたものでした。
価格.comあたりでは不調の書き込みもありますが、我が家のものはまだまだ使えそうです。
東芝のサイトには今でも製品情報が残っています。
記念写真を1枚。

そうそう、このページを見て思い出しましたが、この便座の機能の内、「温風」(ボタンは「乾燥」というのは使いませんね。実用的ではありません。
公衆トイレの手の乾燥機で分かるようにかなりの強風でないと、濡れた手やおしりは乾燥させることができません。
だから、最近の洗浄便座には付いていないように記憶しています。
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