調べてみると、テレビでも放送された内容で、WEBでも改めて見たり読んだり出来ました。
文字としては以下のような内容です。
格安航空会社の利用を巡り、インターネットでの予約などに関するトラブルの相談が増えているとして、国民生活センターが注意を呼びかけています。
格安航空会社は、LCC=ローコストキャリアと呼ばれる運賃を低く抑えた航空会社で、去年、国内線に3社が参入し、「LCC元年」とも呼ばれました。
国民生活センターによりますと、これに伴って、LCCの利用を巡るトラブルの相談が増えており、昨年度は579件に上っています。
LCCは、主にインターネットでチケットの予約や購入をしますが、申し込みの内容を最終的に確認する画面がなく誤りを修正できないまま予約されてしまった、安い運賃をアピールしているが実際には予約の手続き中にさまざまな手数料などが上乗せされ分かりにくい、といった相談が目立つということです。
国民生活センターは、それぞれに該当するLCCに対して、インターネットのサイトには最終確認画面を設けて申し込み内容を十分確認できるようにしたり、運賃以外に必ず支払う必要がある手数料などの費用は運賃と併記したりするなどの対応を要望しています。
また、利用者に対しては、LCCのサービスは従来の航空会社とは違うということを認識したうえで、利用のしかたや運賃以外に必要な費用を事前に確認するよう注意を呼びかけています。
動画では…。

報道内容とは関係ありませんが、2人とも見たことのないアナウンサーです。

国民生活センターに苦情が多く寄せられていると、同センターから一昨日に発表があったとのこと。
画面には、「579件」となっていますが、苦情を言いたい人はその2倍も、20倍もいるのではないでしょうか。言わない人は、言っても駄目だろうと諦めている人だと思います。
LCCの普及と、利用者増に伴い、今年度末はきっとさらに増えると思います。

事例の1つ目。親名義で航空券を買ったつもりが、申し込み者の名前が搭乗者の名前になっていることにあとで気づいたとのこと。最終の確認画面でそれが明記されなかったのが原因とのことです。

そこで名義の変更を申し出ると、「手数料を請求される」ということです。
確かにそれが実態です。
LCCで名義変更を簡単にさせないのは、オークションなどでの転売を防ぐということと、何かにつけて「料金」を請求して儲けるという体質がLCCにはあるからだと私は思います。
WEB上での申し込み全般を通して、説明が分かりにくかったり、不明瞭だったりしますから、「起きても不思議はない」という種類のトラブルです。
不正な転売でもない限り、しかも親子の間のことですから、申し込み者の名義のまま使っても実際には大丈夫のような気もしますが、何かの時に「名前が違う」と航空会社から文句を言われたら、特に高齢の方なんて可愛そうですからね。
今回のニュースとは関係ないことですが、このお母さんは成田発だったら空港に入る前に身分証明書を示されることになるはずですが、大丈夫かな。
別の例です。

申し込みの最終段階で、やらたと付帯料金がくっつくということ。
私も同じで腹が立ちました。申込手数料…なんて、航空会社側は人間が受付をやっているわけではないのに、どうして請求されるのか。もっとも申し込みを電話ですると、かなり高額の「手数料」になったと思います。
決済の手数料も納得がいきません。Jetstar系のクレジットカードを使うと無料になったように記憶しています。
それから消費税もあとから加わって請求です。

「最低総額は表示すべき」。そうですね。先日の「\1セール」だって、考えてみれば、手数料などはがっちり取られるはずですから、「\1セール」と言っても500円以上にはなるはず。表示金額の数百倍の支払いが生じることになります。
なかなか、申し込みがうまく出来ない人。

この人が悪いのではありません。申し込みページの動作は緩慢で、うまく行かないことが想像できます。
別の人。

受託手荷物や手数料、座席指定などをしていけば、基本運賃が安いときには倍くらいになってしまうでしょうし、基本運賃が高くて一般の航空運賃に近いケースでは、それに近づくということになります。

単純な「コスト削減」だけならば問題はないのですよ。
問題は、
1 利用者にとってシステムの造りが「雑」。酷ければ「ミスあり」。
2 安さを消費者に強調しようと、「誇大広告」的、あるいは「過小」「不親切」「分かりにくい」表示などが多い。簡単に言えば、「騙す」に近い表示が多すぎる。
ということです。

このシーンのあとには「LCCのこれからの発展はない」というような趣旨のことを言っていたと思います。その通りです。
そして衰退・消滅の前には、トラブルの急増が考えられます。
一方で、もう少し丁寧な説明をすれば無用のトラブルや誤解を避け、不快感を感じさせないのに、と思うこともあります。
例えば、チェックインが時間厳守(LCCに限らず当たり前ですが、「ご免なさい」という事情があっても対応ができない)なのは、多くの場合、ボーディングブリッジが使えずバスにより飛行機まで行くためだと思うのです。他の人は先に飛行機に乗り込んで、遅れてくる1人を待つ、ということが出来ないからでしょう。
持ち物については、大手航空会社でもスプーン1本の重さでも軽くして燃料代を安くしようとしているわけですから、格安の理由は「荷物の軽さ=燃料の節約」を説明したらどうでしょうか。
それにしても、コンピュータで自動的にできる部分…座席指定(有料)後の変更くらいは無料にしてもいいと思うのです。
そうそう。最後に1つ、付け加えることがあります。
先日東京シャトルの申し込みを、京成バスに直接ではなく、Jetstar(の関連会社?)経由で電話(skype)による予約をする際、このときの手数料が不明確で不安だったのですが、クレジットカードの請求内訳を見たら、900円×2(往復)のみだったので、結局手数料はないことが分かりました。
これだけは(?)、珍しく良心的と思いました。
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追記
LCC特有のトラブルについて、よくまとめてあるサイトがありました。
国民生活センターの指摘から見るLCC利用の注意点
その他、特徴、いいこと・悪いこと、東京シャトル、など