関東某所から尾道を目指して、都合により寄り道をしながら、国立府中ICを深夜に発ち、昼近くまで746キロを走行し、いよいよ最初の目的地の尾道中心部へ向かいます。
ICを降り坂を下って行きました。中心部(?)に近づくにつれ古い街並みが現れ、その中を進んでいきます。センターラインのない狭い道路ですが、向こうからバスが来ました。(11:35)

坂の街で、なかなか道路の拡幅も出来ないのでしょうね。助け合い&公共交通機関重視の観点から、もちろん私の方が先に脇に車を寄せてバスが通りやすくしてやりました。 尾道については、よく映画の舞台になっている(「てっぱん」もそうでしたが)ということしか知らなかったので、今回の目的はロープウェイに乗ることだけです。
事前に駐車場を調べておきましたが、市役所の隣の市営駐車場と、ロープウェイの駅に最も近い「絵の街館」という駐車場を候補に挙げておきました。暑いので最も近い「絵の街館」が第一候補です。
Googleマップで、駐車場にしては狭いのでストリートビューで調べ、どうやら立体駐車場であることが分かっていましたのでほとんど迷うこともありませんでした。(せめて突き出した看板でもあると分かりやすかったのですが。)
直接駐車場とは関係ないのですが、この変な絵が目印です。このすぐ先です。

「絵のまち館TowerParking」という表示があります。
このような雰囲気の場所に立体駐車場というのは必要なのか…と思いましたが、帰るときに分かりました。実はこの道路の南がアーケード街になっていて、この建物はいわばその一角にあるカルチャーセンターのような建物なのです。(一番下の「休憩所」は誰でも使えて、冷房が効いていてありがたかった!) そのカルチャーセンターの利用者のためもあって、収容力のある立体駐車場になっているのだと思います。
もう一つ結果的に良かったと思ったのは、炎天下の駐車ではなかったことです。
さて、この駐車場から千光寺山ロープウェイの乗り場まではすぐです。
乗れば上まで3分だそうですが、とても歩いて上る気にはなれません。当然下りも利用するつもりだったのですが、窓口で「お参りをしながら下っていただければ、30分です」と言われました。
そう。この山自体がお寺の山なのです。猛暑の中を30分歩くことに躊躇しましたが、結局帰りは歩くことにしました。
片道の乗車券です。

チケットの裏に書かれていたこと。
千光寺公園
千光寺山(標高144.2m)の山頂から中腹にかけて広がる公園で、平成21年1月1日に「恋人の聖地」に認定されました。
春は桜(「さくら名所100選」)、つつじが咲き誇り、初夏には藤が紫とピンクの色をつけ、秋には菊花展が開催され菊花薫る園内は一段と活気づきます。
また、園内には世界的建築家・安藤忠雄氏の設計により2000年にリ二ューアルオープンした「尾道市立美術館」や、尾道ゆかりの文人墨客が詠んだ詩歌を25の自然石に刻んだ約1kmの散策道「文学のこみち」があります。
山頂の展望台からは、尾道市内が一望できるとともに瀬戸内海の多島美が眺められ、天気の良い日には四国連山をも遠望することができます。
千光寺山ロープウェイの概要
・乗車人員 30名
・ロープウェイの方式 交走式(三線到走式普通索道)
・ロープウェイの長さ 365m
・所要時間 3分
・運行開始 1957(昭和32)年3月25日
・客車リニューアル 2011(平成23)年2月10日


頂上駅から見下ろしてみました。

尾道の紹介でよく見る景色です。写真は大きめにしてあります。ご自由にお使いください。ゴンドラには人が見えませんが、ほとんどの人が歩いて下るからです。
大きな川のように見えますが、海です。

かすんでいたのが残念。(Photoshopでコントラストを後からつけたので、実際はもっとかすんでいました。)
本州側としまなみ海道の最初の島を繋ぐ橋(だと思います。)

さらにかすんでいましたが、修正した写真です。




小さな無数のお地蔵さん(?)は、絵馬みたいに参詣の人が置いていくようです。

上りですので、人が一杯です。

猫があちこちにいました。いずれも無防備で、「またか」と言いたげに被写体になっていました。


「梟館」。喫茶店でしょうか。時間の余裕がないので、素通りしました。




1時近くなりお腹も空いたのですが、アーケード街も残念ながら「シャッター通り」になりつつある状態で、食べるところが見つかりませんでした。せっかくなので尾道ラーメンを食べたかったのですが…。
諦めて、しまなみ海道のPAで食べることに。
ICに行く途中で、またバスとすれ違いました。
バスの行き先は「尾道駅」です。ドライブレコーダーによる撮影なので、LEDの行き先表示がよく見えません。このバスの後ろには10台近くの列が出来ていました。どうしてこうなってしまったのでしょう。
様々な形の島とそれを繋ぐ橋が目の前に展開していきます。




しまなみ海道で最後の(一番南の)島である大島に立ち寄ってみることにしました。上の地図のAの「亀老山」に展望台があるのでそちらへ行きました。
一般的な「展望台」のイメージとは異なる、面白い構造です。



手すりのワイヤーに黒いものがたくさんぶら下がっていますが、南京錠です。変なことが流行ってしまいました。これがさびてワイヤーをサビつかせ、また重みで、命を守らなければいけないワイヤーを痛めてしまうとのことで、注意書きが書かれていました。
安全上、管理者が撤去するのでしょうが、手間もかかります。大人げない行為はしないでもらいたいものです。

この通り、かすんでいて遠くが見えず、残念でした。

ようやく四国です。来島海峡SAで、橋をバックに記念撮影…と思ったら、「わたるカメラ台」というのが設置されていました。

使い方はご覧の通り。気が利きます。
しかし・・・これは一般的なカメラでの使用を前提にしているようです。残念ながら、スマホで撮影しようとしている人が活用できなかったので、私が撮影してあげました。
「わたるカメラ台」の上部に溝を入れると、「携帯・スマホ対応版」になると思います。
松山市中心部に入ると、路面電車とすれ違います。

クラシカルな車体だけでなく、こんなのも走っています。
全国の中でも路面電車が走っている都市は僅かですが、松山市はどういう要素があっていまだに走っているのでしょう。

路面電車の走る道路を走行することは滅多にありませんから、線路の上をこうやって横切るのはちょっと戸惑います。
道後温泉本館が見えてきました。右カーブの内側に駐車場があって、ちょっと混雑気味でした。
この日の宿はこのすぐ先です。午後6時。前の晩から約1000キロの走行をようやく終えました。