新車の時も問題だったのは、後部座席にあるAV入力にDVDプレーヤなどを繋ぐと、かなりのノイズが音声に乗ってしまうことでした。そしてそれは、「新しい」中古(笑)にしても同じで、つまり、設計ミスということが考えられますが、そんなことを言ってもリコールになるはずもなく、自分で対処を考えました。
3列目シート脇にVTRアダプター(RCA入力端子)があり、以前配線を見たときには、シールドをしっかりしていない配線(カプラー部分)だと分かりました。ノイズカットの部品なども使ってみましたが、あまり効果はありませんでした。
そこで、後部座席のVTRアダプターで接続するのは止めて、直接チューナー(というか、ディスプレーや操作部等が一体となったもの)に繋ぐことにしました。「VTRアダプター」という名称(車両本体の「VTRアダプター」と名称が同じで紛らわしい。)でサードパーティから市販されているものを購入して接続しました。

結果は…劇的に良くなりました。ノイズはほとんど聞こえません。
ところが! 天井についているリアディスプレーに映像が映らなくなってしまったのです。正確に言うと、ナビの地図表示は映し出されるのですが、ビデオだけが出ないのです。
運転者である私は見ないのですから私は困らないのですが、何ともすっきりしません。
そこで、以前購入した配線図(PC用)を見てみました。
実際はモノクロのPDFファイルで、赤とか緑の着色はしてありません。こちらに掲載するにあたって着色しました。赤はRCA端子からチューナーまでの部分で、緑はチューナーから後部ディスプレーまでの配線です。
これを見ると、配線の途中で互いに交わっていません。だから、赤の部分を他の配線に変えても緑に影響はないはずです。「はず」ですが、結果として「影響を与えている」のです。
まず緑色の部分です。

左のR・G・Bなどというのは、地図の信号を送っている部分でしょう。中央のVTV(+/-)は、Vtr/Tv Video(+-)という意味でしょう。右の、GTX(+/-) はリモコンか何かかも知れません。スピーカーはないので、ここには音声の信号は不要です。
今度は、赤の部分です。

VV(+/-)は、Vtr Videoと分かります。VAL+/VAR+はオーディオ信号線(左右の+)、VA-は左右オーディオ共通のマイナス信号線です。
さて、分からないのが、一番右のADPGという端子(あるいは配線)です。

オーディオでもビデオでも見たことのない4文字です。しかも、RCA端子にも繋がっていません。DVDプレーヤなどを接続しようがすまいが、繋がっている。信号が入るわけでもない。
ただ、これはノイズ対策のために置き換えたケーブルにはないはずです。AにもVにも関係ないからです。(正確には見ないと分かりませんが。)
ADPGが何の意味なのか分からないので検索しましたが、見つかりません。試しに「ADPG トヨタ」で検索をすると…何と見つかりました。
いずれも、USB端子を有効にするための方法について書かれていて、このADPGをアースに繋ぐことによってUSBが使えるようになるとのことです。
私のマルチディスプレーは古いのでUSBはないのですが、とにかくADPGはその端子(私の場合は、外部ビデオ入力)を有効にするためのもののようです。もっとも、見えないのは後部ディスプレーだけですが。
後部ディスプレーでの視聴も含め、ノイズを消すための最後のキーワードはADPGということになります。
とにかく今度時間があるときに、このADPGをアースに繋いでみることにします。
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追記1
キーワードはADPG!?(2)〜繋いでいないのに見える に続きます。
追記2
「ノイズを消すための最後のキーワードはADPGということになります。」と書きましたが、これはノイズ対策の不十分な私の車両の場合にのみ意味のある表現です。より一般的に言うと「マルチディスプレーユニットに直接映像信号を送り、メインディスプレーに映像を映し出すためのキーワードはADPG」ということになります。
「キーワードはADPG!?(1)」
「地デジチューナー入れ替え(1)」
「地デジチューナー入れ替え(2)」
「キーワードはADPG!?(2)〜繋いでいないのに見える」
「キーワードはADPG!?(3)〜最大の危機」
「キーワードはADPG!?(4)〜ようやく分かったADPG」
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