フィルムアンテナの貼り付けの際に、端子(給電部/アンプ部)をセラミックライン上に貼り付けて良いのか否か、そしてその理由は何かについて調べていますが、なかなか明確な理由が見つかりません。
めずらしく、セラミックライン上に貼り付けていいという説明。
Pioneerのマニュアルです。
実は、面白い説明書(PDF)を見つけたのですが、見失ってしまいました。
給電部をセラミックライン上に貼り付けない方がいい理由を述べているのでした。具体的には、「セラミックライン上は剥がれやすいから」というものでした。従って「貼ってもいいが出来るだけ貼らないようにしてほしい」という控え目なものでした。
確かに、セラミックラインによっては、つや消しのざらざらのものも見た覚えがあります。あるいはドットパターン部分は凹凸があるので、中に空気も入りやすいですね。
慶洋のサイトのQ&Aにもそんな記述があります。
Q.エレメントアンテナの取り付け位置に付いてのご注意(全機種共通)
A.取付け条件として、セラミックラインへの取付けは推奨しておりません。
※1. セラミックラインへのお取付けは、弊社製エレメントアンテナが剥がれる 可能性が有ります。 (セラミックラインは室内側ガラス面に印刷又は塗装がされており、弊社製エレメント アンテナを貼り付けると剥がれる可能性が有ります)
※2. 一部車種のお車に、セラミックラインがガラス内(合わせガラスの場合)の中層に 着色されている場合はセラミックラインへのお取付けは出来ます。 (お取付けはガラス面になる為)
「セラミックラインあるいはルーフぎりぎりに貼る」という指示は、剥がれにくく、しかしアース効果をできるだけ高める、というアンテナ設計者の考えに依るのでしょうか。
富士通テンのマニュアルです。
★結論 セラミックラインおよび+25mmが給電部の貼り付け許容範囲だが、剥がれにくくするためにセラミックライン上には給電部(アンプ部)を貼らない方が良い。窓ふきや作業時にぶつからない自信があれば貼っても構わない。
セラミックラインに関わる、マニュアル探索の旅もそろそろ飽きてきました。
アースについて触れて終わりにしたいと思います。
アースについては、
1 「アーステープ」などと称するもので、あきらかにボディとつなごうとするもの
2 特にアースについては、ユーザに設置の配慮を求めないもの(アースパターンのみ)
3 ケーブルを金属部にできるだけ近づけて設置させるもの
などがあります。
<「ウインドウ枠セラミックラインから100mm以内(C)に」と説明文にも、図にもありますが、「25mm以内に」の間違いではないかと思います。25mmをはみ出してアンプ部を貼り付けると車検を通りませんよね。>
素人にとっては、「アース」と言いながらボディと直接電気的な接触(塗装などが途中にない)をさせなくていいのかと思ってしまいますが、どこかで誰かが書いてくれていましたが、高周波を使うアンテナにあっては、コンデンサのこうかにより接触させる必要はないとのこと。なるほどと思いました。
その分、「アーステープ」も「アースライン」ではなく、「テープ」になっているのも納得できます。塗装もありますし、接着剤もありますから、直接接触はできないわけです。
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貼り付けについての悲しいエピソードを見つけました。
カミさんのライフさんが車検でね。
一つ難題が発生。
ナビのフィルムアンテナがダメらしい。
要は「取付位置」が。
2年前に私がちゃっちゃと説明書を見ながら取り付けたもの。
取付途中で、あ!ちょっとズレた!とは思ったんだけど・・・。やり直しはきかない。
助手席側GPSフィルムの「エレメント(給電部)」の位置が保安基準より2mmはみ出して貼ってしまった。
んでOUT。ホンダDさんもよう見つけたもんだ。
(ライフさんの車検。)
保安基準 審査事務規程 窓ガラス貼付物等の解釈について
0.5mm幅のアンテナパターンは25mm幅を超えた位置にも貼れることになっているが、その0.5mm幅の外側には透明(しかし、完全に透明とは言えない!)フィルムが僅かにあるがよいのか、ということを丁寧に考えているページ。
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追記
セラミックライン上へのアースパターン(アースエレメント)の貼り付けを許容しているメーカーがまだありました。
こういう状況を考えると、もっと上に貼れば良かったと思います。そうすれば、アンプ部の位置も上がり、「前方視界がよりすっきり」になったからです。
このマニュアルには、上の図のすぐ下に次のような説明と図があります。
「ETC受光部」とありますが、「ETCアンテナ」の間違いですよね。電波の送受信をしますから、影響を考慮すべきです。光を受けるだけなら影響は少ないと思います。
2013年11月07日
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