すでに他のビデオ編集ソフトではCM検出の機能があったのにTMPGEncシリーズにはなくて不便を感じていましたが、ようやくこの機能が使えることになりました。
手作業でやってもいいのですが、手間がかかるだけでなく、CMの見落としをしたままファイルを作ってがっかりしたりやり直しをすることがあるので、嬉しい機能追加です。
取りあえず試用版をインストールしてみました。
どの画面からこのプラグインを起動するのか分からなかったので、カット編集画面から立ち上げてみました。
すると、「カット編集を終了します」というメッセージが出てきました。(あとで考えたら、まだ検出をしていないのですから、「検出結果の読み込み」とあるのとカット編集を終了するのと整合性があります。)
本来は、ジョブリストにクリップを登録して、そこからプラグインを起動して、CMの検出を行わせるということのようです。
CMの検出精度を上げるためと思われますが、ある程度時間がかかるので、検出作業をしながらカット編集に移れる・・・これが「独立したプログラム」という性質を持たせた理由のようです。ただし、あくまでもプラグインなので、windowsのメニューに登録するなどはできず、TMPGEncMasterigWorks5を起動してから使えることになります。
こんな感じで検出が始まります。
今回は1つのクリップのみを対象としましたが、バッチ機能により、複数のクリップのCM検出をやってくれます。
検出結果です。
帯の中で、オレンジ・黄緑・黄、そして赤の部分が検出されたCM箇所だと分かりますが、色の区別が何を意味しているのかは分かりませんl
カット編集画面に映り、検出結果をキーフレームとして反映させてみます。
なかなか良い結果です。CMの見落としはないようです。逆にCMへの切り替えでない場面でCMと認識している箇所がありますが、これはキーフレームの対象外とすれば良いだけなので、問題ありません。むしろ、チャプターとしてキーフレームに登録する候補にもなるので、便利かも知れません。
同じ検出結果を、今度はクリップ分割点として読み込んでみます。
もちろんCMとして検出された位置は変わりませんが、分割したくない場面もあるでしょうし、上のキャプチャしたシーンのように、映像内容の切り替えの場合は編集後の映像が乱れる可能性があるので、1フレーム(実際には3〜4フレームくらい?)ずらしたいという場合があるので、私は「キーフレームとして読み込む」を使うことになると思います。
(よく見ると、全ての検出位置で分割はしていません。ただし、CMでないのに分割をしている箇所もあります。)
なかなか使い勝手も良く、何より精度も良好です.試用期間の14日が経過する前に購入することになるでしょう。
正式名称は、
TMPGEnc Movie Plug-in Commercial Candidates Detector for TVMW5
(ティーエムペグエンク ムービープラグイン コマーシャルキャンディデーツ ディテクター)
ですが、「CMをわりと速くみつけるプラグイン。」というキャッチコピーです。

ところで、「速く」かな、「早く」かな。
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追記
「オレンジ・黄緑・黄、そして赤の部分」は信頼度によって分けているようです。さらには黒い線もあって、そこは未確定候補点だそうです。