2014年01月22日

無意識の焦点距離

 がらくたを入れていた段ボールをひっくり返したら、ずっと前に使っていたCASIOの腕時計が出てきました。ソーラーバッテリーで駆動する電波時計です。箱から出すとすぐに動きだし、正しい時刻を表示したのには驚き、感心しました。こんな立派な(?)時計なのにどうして使うのを止めたかというと、ベルト部分が壊れてしまったからです。CASIOの腕時計はその前に使っていたものも同じくベルトが壊れてしまいました。
 すでに別の腕時計を持っている(あまり使いませんが)ので、使い道はないかと考えた末、車のルームミラーに貼り付けてみようと思いました。アナログの見やすさは、やはりデジタルよりも優れているからです。

 取り付けた後、目に飛び込んだのはこんな"感じ"です。(Google Glassを使ったわけではないので、「再現映像」です。)

focus01.jpg


 つまり、ミラーに貼り付けた腕時計がはっきりと見えないのです。

 私は比較的強い近視なので近くのものを見るのに不自由はありません。どうしてこんな風に見えてしまうのか理由を考えてみました。
 ルームミラーを見るのは、車両後方の外を見る場合ですから、焦点距離はかなり先ということになります。ルームミラーを見るときには、無意識に、あるいは反射的にそれにふさわしい焦点距離に目が合わせようとするのだというのが、私の推測です。
 つまりルームミラーを見るのは、ミラーそのものではなく、そこに映し出された虚像(かなりの距離がある)を見るためなので、そこに貼り付けた腕時計にピントは合わないのだと言うことです。

 もちろん、意図的に見ようとすれば、言うまでもなく見られます。こんな風に。

focus02.jpg


 鏡に映し出された後方の眺めの虚像と、そこに貼り付けられた腕時計とはあまりに焦点距離が違いすぎて、「時計を見て、ついでに後方も見る」ということが円滑にはできません。

 そんなわけで、あまり実用的な「アナログ電波時計設置」とはなりませんでした。わざわざダッシュボードの上に置くほどの必要性も感じていませんので、このままにしておこうと思います。

focus03.jpg


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追記
 運転中は目の焦点距離の関係上ちょっと見にくいこの時計ですが、車のエンジンがかかっていない状態でも時間が分かる(普段私は腕時計を持たない)ので便利です。
posted by kewpie at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) |
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