壊れたのは義父のデジカメです。
「レンズエラー」の表示が出ます。
動作時にレンズがせり出して動作するコンパクトデジカメ(今はほとんどそのようになっていると思いますが)は、レンズがせり出して「撮影準備完了」というプログラムになっていると思われますから、このようなエラーが出れば、それ以上何の動作もしません。
電子回路的なエラーと言うよりも、機械的にレンズが前にせり出さない障害が発生していると思われました。
調べてみるとNikonの「レンズエラー」表示に悩まされる人は多いようです。修理をすると10500円かかる、という報告もあります。
価格comでは「レンズに息を吹きかけて直った」とか、「レンズが飛び出す方向へ衝撃を与えて直った」などという報告もあり、私もやってみましたが駄目でした。
それでは・・・と、
Nikon Coolpix S600分解 レンズエラー
を参考に分解をしてみることにしました。
ただし、分解をした機種は、上のサイトの機種(S600)とは大きくことなる点がありました。S600では、分解をすると前方から剥がしていくようになるので、レンズにすぐに手が入れられるのですが、私が扱った機種(もう手元にはなくて機種名不明)は後ろの液晶モニター側から剥がしていくので、レンズに到達するのは最後になります。
基盤も外せそうだったのですが、その後、元に戻せるかどうか不安だったので作業は中止しました。
元に戻すまでの間に、3回ほど指先に強い衝撃がありました。多分コンデンサーの高電圧によるものだと思います。「感電」ということです。途中でバッテリーを入れ直して、エラー表示を何度か見直したので・・・。
結局直すことはできませんでした。
ところで、人の目には特に問題なく写るものでも、撮影をすると随分と違って見えるものがあります。
冒頭の写真
の大元は、実はこのようなものでした。
液晶の表示に露出を合わせると、背景がこんなに暗くなってしまいます。
薄暗いところでプロジェクターを使ってスクリーンに映し出す場面を撮影した場合、私は、後からスクリーンの部分とそれ以外の周囲の部分とを範囲指定して、トーンカーブで調整をして「周囲の様子も分かるし、スクリーンのないようも分かる」という写真に仕上げる(まあ、「誤魔化し」ですが)ことがよくあります。
ただ、今回の場合は、液晶部だけでなくカメラ本体は明るいので、カメラの形と背景の赤い布との境目を切り分けなくてはいけません。それは面倒…ということで、トーンカーブだけで処理をしました。
思っていたよりも、比較的違和感なく背景を明るくできました。
ふと思いついて「HDR」を使ってみてはどうかと思いました。
F-10Dに入れてあるHDRカメラアプリで液晶モニターを表示した状態のデジカメ(件のものではない、私のコンパクトデジカメ)を撮影してみました。

(撮影後の明るさ調整は一切なし。)
HDRというのは、景色を撮影したりすると当然のことながら不自然で違和感がありますが、こういう人工的なものを撮影する場合は案外いいかも知れません。
勉強になりました。
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